価値観・共感した話

2024年11月 5日 (火)

「模範六法」の文字が細かくなった気がした理由

Pxl_20241105_013616972mp来年の「模範六法」が届きました。

めくってみると、去年より文字が細かくなったのではないかと、思わず過去の六法をめくりました。気のせいか。

毎年、来年こそ六法を汚そうと思うのですが、なかなか。「六法を汚す」=条文に戻って勉強する、という意味です。

同年代で仕事をしていると、細かい字が見えなくなった人、多数です。

普段、眼鏡をせずに過ごせる人は、細かい文字を見るだけメガネをかける。私は逆に、普段からメガネをしているので、細かい文字を見る時だけ、メガネを外す。

こういうのは、自分がそうなってみないと、分からないところ。

歩けなくなるとか、階段を上れなくなるとか、程度の差はあれ、自分がそうなってみないと分からないこと。分かることはできなくても、分かろうとすることはできます。

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2024年9月21日 (土)

「51」という数字が特別な理由

20231217_114402220 大谷翔平が「51(ホームラン)-51(盗塁)」を達成した時、そこで止まれと思ったものの、すぐに数字を書き換えました。

今の私が、51歳。
母が亡くなったのも、51歳。

だから、自分が51になった時は、50になった時以上に、特別な感覚がありました。

まだこんなに若い時に、命が終わってしまった。その分、自分が生きないといけない。楽しんで生きないといけない。

イチローの背番号も、51。

50歳になったイチローが、草野球で初めて球速135キロの壁を超えた、と報道されていました。高校球児の前で、校舎の窓ガラスを割る打球を打った動画も見ました。

イチローは、同じ昭和48年生まれ。鍛え続けていけば、まだ成長できる。でも、これでいいやと思ってしまうと、どんどんと衰えていく。そんな年齢です。

「長生きしたい」という気持ちはないですが、「健康でいないといけない」という気持ちは、強くあります。

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2024年9月19日 (木)

「心して狭き門から入れ」の意味

Pxl_20240919_055306559mp病院の駐車場にある階段。片側は広くて、片側だけ狭くなっています。

その瞬間、「心して狭き門から入れ」という言葉が、頭に浮かびました。

誰かが言っていたのか、どこかに書かれていたのか。言ってたとしたら、中学生時代の先生のような気がします。

よく成功者の方が言われる、「迷ったら、困難な道を選べ」という言葉は嫌いです。私であれば、そんなことはしないです。後から振り返ったら、そうだった、ということはあるかもしれませんが、ただ、そっちに進みたかっただけ。

だから、「心して狭き門から入れ」も、「狭い門をくぐるからには、それだけの覚悟を背負いなさい」だと受け止めています。

そもそも、司法書士試験をくぐり抜けた時は「狭き門」でした。

私自身、司法書士の門をくぐった時は、覚悟も自覚も足りなくて、狭い道をくぐっただけで安心したもの。成功者になれたと錯覚したものですが、狭い道だと思ったのが、入ってみると実は広くて、今は、広いからこそ難しい世界、だと思ってやっています。

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2024年7月21日 (日)

「そんなに急いでどこへ行く」

20240721_173432043今日の日経新聞に、「そんなに急いでどこへ行く」の記事。

『人は十分な時間を持って生まれているが、形ばかりの社交や虚栄のために時を奪われる。人の性がそういうものだとすると、忙殺の種などセネカの昔の比ではない今、どこかでねずみの回し車から降りる必要がある』(以上記事から引用)

「セネカ」は、古代ローマの思想家だそう。

今日は、自宅にマッサージに来てもらって、体調を戻す時間を作りました。訪問マッサージ、今は「堺市」を営業エリアに入れられていませんが、昔からのお付き合いということで、来て下さっています。60分4,800円。

事務所にいると、やることが尽きないですが、今それをやると、来週1週間、体調が良くないまま仕事をすることになる。

私の場合「形ばかりの社交」から、相当な距離を置いた日常を送っているつもりですが、それでも時間が足りることはありません。休みを取ることも意識して、生きていきます。

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2024年5月13日 (月)

上っ面のコストしか見えてないと割が合わない

Pxl_20240513_055623082セブンイレブンのマルチコピー機で、写真の現像。グーグルフォトからデーターを飛ばすやつ。1枚40円。便利になったものです。

「1枚40円」と言えば、法務局にあったコピー機が「1枚40円」だった頃が、印象に残っています。「40円は高い」と言っていたら、30円になり、その後はコピー機自体が撤収されました。

使う側としたら、「1枚10円でコピーできて当たり前」の感覚も、提供側からすると、本体を入れて、メンテもしないといけない。上っ面のコストしか見てもらえないなら割が合わない。

司法書士も、下準備が9割。お客様から見えていない部分は、多々あります。

例えば、不動産の売買の現場とかで、「ちょっとの時間で、高額な報酬を受け取って帰る司法書士」みたいに見られることもありますが、見えない部分で労力を費やしています。

「後見人の報酬は、年1回の報告書を作っていくら」みたいなライターの記事が出たこともありますが、報告書は表に現れる記録の一部。報告書を作る労力だけで評価されたら、割に合いません。

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2024年5月12日 (日)

吹き抜けを広くし過ぎたのが失敗点

Dsc05331 事務所に来られた方から、「上に住んではるんかな」と聞かれることが時々あります。

自宅兼事務所のほうが安心、自宅と事務所は別のほうが安心。

依頼者の方から、どちらに見られているのかは不明。あんまり深い意味はないのだと思いますが、事務所と自宅は別です。

二階の執務スペースは、お客様から見えないようになっていますが、住むどころか、たくさんの書類に囲まれていて、事務所のスペースだけでも足りなくなっています。吹き抜けを広くし過ぎたのが一番の失敗点。

もし、お隣の土地が空いたらどうするか。

現時点の感覚では、自宅と事務所は、別の場所に置くでしょう。事務所と家が「近い」のと「同じ」のとでは違います。日当たりも良くない。人通りが多いのは、事務所にするのには良くても、自宅には適しません。

今の事務所に引っ越ししてから、もうすぐ10年になります。

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2024年4月21日 (日)

「全力を尽くす」のは長持ちしないので「8割の力で最善を尽くす」

20240127_183149 政治家の人が「全力を尽くす」と言っているのを聞くと、どうもウソっぽく聞こえます。

それに全力を尽くしてしまったら、他のことはどうなるんだ、という屁理屈ではありません。

目の前の依頼者の方に、最善の結果に導くのは当然のこととして、ずっと全速力で走れるわけがない。余裕がなくなると、思わぬミスも犯します。

私自身は、一時的に全力を尽くすことより、8割くらいの力で、ずっと同じペースでやり続けることが、結果的に、最善の結果に導けるのではないか、と考えています。

マラソンの例えは、先日も使いました。
素人の人が、全速力で走っても、マラソンランナーには追い付けない、という話です。

外から見たら、普通にやっているように見えることでも、実は真似できない。高い次元でやり続けられることも、プロの条件。そのためにも「8割の力で最善を尽くす」です。

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2024年4月20日 (土)

「依頼者の目線」だけで物事を考えない【司法書士業務】

20230812_132047606 司法書士の姿勢として「依頼者の目線で物事を考える」というのは、ある意味大事なことですが、それだけでは不十分。

依頼者の考えていること、思われていることも踏まえて、その上で、司法書士として判断する。客観的に、俯瞰的に考えることを求められている立場にあります。

法務局や裁判所の考え方。法律の考え方があってお仕事させてもらっている身なので、そこを無視して、感情的になられていたとして、動じてはならない。「いえ、違うんです」ということは、きちんと申し上げないといけません。

何らかの登記をする際、登記上の住所から変更になっている場合は、一旦、印鑑証明書の住所に合わせる住所変更の登記が必要。そこを理解してもらえなくて、「そんな話はおかしい!」と怒られたことがありますが、それは法務局で決められているルールなので、感情を入れる部分はないです。

「あの人はけしからん」という話も、よく聞きます。「先生もそう思うでしょ?」と続くこともあるのですが、相手からしたら、相手なりの言い分があるはず。「依頼者」だけの目線だけで考えず、時には「相手方」の目線からも考えてみる、というのも、いい仕事をしていくために、必要な要素です。

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2024年4月14日 (日)

「努力する者が楽しむ者に勝てるワケがない」

20220729_130456362 「努力する者が楽しむ者に勝てるワケがない」は、元々漫画の中に出ていた言葉のようですが、今週月曜日のスポーツ欄に出ていたので、ああ、この言葉いいな、と感じました。

「好きなことを仕事にしよう」みたいなこと言う人もいますが、それは難しい。

「好きなことを仕事にしている人」よりも、「仕事を好きなようにしている人」のほうが強いんじゃないかと、思っています。

私自身は「仕事は仕事」なのであって、「好きなこと」とは違うと思っていますが、与えられた役割、どうせやるなら、やれるところまでやるしかない。それが努力だという感覚は、ありません。

社会人になってからも、草野球チームに入ったり、ゴルフをしてみたりしましたが、結局、仕事と同じレベルで、他のことに時間を使う余裕があるわけない。そんな感覚で、50になっています。

旅先で泊まる場所を選ぶ時は、仕事と同じレベルで見極めています。だから、ミスしたな、という割合は少なくなっていますが、節約してしまって後悔、というのは、いまだにあります。妥協はダメです。

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2024年3月22日 (金)

司法書士も「人が変わらないから安心できる」【事務所運営】

20240316_170745950 法人のメリットとして「永続性がある」と言われることがありますが、小さな司法書士事務所を運営していると、真逆に考えないといけません。

法人は、担当者が変わります。金融機関のように、わざと決まったサイクルで、担当者を変える組織もあります。「あ~、○○さんだから信頼して取引してたのに」といっても、担当者は変わっていきます。

福祉業界・介護業界の人の入れ替わりは、頻繁です。「ケアマネさん退職で交代」というのも、時々あります。どんなに信頼して、どんなに深い付き合いをしていても、「退職」されてしまえば、基本的には連絡が取れなくなります。組織の一員として、お仕事されていたため。

一方、例えば、後見人は後見人でも、個人の資格者に与えられた役割であれば、「退職するから辞める」ということができません。

担当の方が変わらない。よく知ってくれているから安心できる。

介護施設で、そんな組織も拝見しているので、やっぱり最後は「人による」ということ。小さな組織の経営者としては、「人が変わらないから安心できる」という部分を、大事にしていかないといけない、と思っています。

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