銀行に遺言執行者を頼む必要性は?【遺言書作成】
公正証書遺言の証人としての立ち合い。
「銀行は遺言書を作らせて、儲けるんですけどね」と、チラッと言われた公証人の話に、ひとりで笑いそうになっていました。
遺言書は作らないといけない方もおられれば、作らなくていい方もおられます。例えば、相続税が課税されるため、みっちりと税理士さんに相談しながら、遺産分割の協議案を作成するほうがいい、円満なご家族。
正式な遺言書でなくても、「こんなふうにしてくれ」と日頃から伝えて、メモをしておくだけで十分。私の祖母が、そうやって亡くなったのですが、伝わりました。
逆に、知らないところで遺言書が作られていたら、角が立ったでしょう。だから、「遺言書を内緒で作らないほうがいいです」と、日頃からお客様には言っています。
基本的に、銀行に遺言執行者になってもらう必要はないです。銀行は法律の専門家ではありません。「遺言書を作る」ことが目的になっている遺言です。
ある時、銀行が遺言執行者になっている公正証書遺言をひっくり返すのは大変でしたが、ささやかな抵抗をされて、それが生きた事例があります。
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