司法書士という仕事

2019年11月 9日 (土)

何度も「相続の当事者になる」職業

20170819_20191109195701一般の人が「自分が相続の当事者になる」機会は限られています。

父の相続、母の相続があったとして、2回。

義理の父母、祖父母の相続があったとしても、関係の近い人、上の世代の人がいれば任せてしまう・頼ってしまうので、自分が主導権を握って葬儀~相続の手続きをする機会は限られています。

その点、私にとって大きいのは、成年後見人として葬儀~そのまま相続人さんからご依頼を受けて、相続手続きをさせてもらう機会があること。相続の当事者(成年後見人)として、お会いしたことのない方とコンタクトを取って、遺産分割の印鑑をいただかないといけない、という場面もあります。

それと、成年後見人として、不動産を売却する機会があります。これも、業として不動産に携わっていない限り、何度も不動産を売却をすることはないので、一司法書士とすれば貴重な経験です。

当事者の立場に立たないと分からないことは多々あるので、「相続登記の専門家」ではなく「相続手続きの専門家」で居れるよう、当事者の目線がないと分からないこと、見えないことを見ていきたい、と考えています。

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2019年10月20日 (日)

無理なことは無理だと伝えておく

Kanban3_20191020205501来週は、22日(火)が祝日で、事務所はお休み。営業日が4日間の中で、午後からの予定がほぼ外出で埋まっています。

被後見人さんの転院は、日時が決まっている件もあれば、部屋の「空き待ち」で、空いたら翌日にでも、と言われている件もあります。

自分ではコントロールできない、イレギュラーな予定が入ることも想定しておかないといけませんが、被後見人さんの転院の時も、「転院の車にはついて行けないかもしれません」という逃げ道を、病院側と話をして作っておきます。現場はともかく、地域連携室の方はたいてい柔軟な対応をしてくれます。

無理なことは無理なのですが、それでも「やれ」と言われたり、こちらからすると、どうでもいいことに、時間の約束をされられることもあるので、「やられたらやり返せ」ではなく、「言われて嫌なことは自分はやらないように」とか、「相手の立場に配慮しよう」とか、いろんな出来事の中で、いろんなことを教えてもらいながら仕事をしています。

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2019年10月14日 (月)

「忙しい」という言葉は使わない

01101418時に事務所を出たら、タイマーにしている看板の電気が切れていて真っ暗。点灯時刻は、夏に遅くして、冬は早くする必要があるのですが、もう冬仕様の時期です。

さて、この3連休は、ほぼ事務所に引きこもり。経営者としての時間を過ごしました。

とはいえ、昼寝に帰ったり、夫婦でゴルフの練習やランチに出掛けたり、チラシを見て、「わざわざ」という場所までケーキも買いに行きました。休日ならではの時間も過ごしています。

経営者の時間は、日頃のバタバタに足を踏み入れると、ついつい後回しになります。目の前にあるお仕事に遅れ気味なのに、新しいお仕事が入ってくるようにと準備する矛盾。究極の矛盾ではあるのですが、準備を怠ると、気付いたら「仕事がない」ということになるのが分かっているので、見えないところで、コツコツとやっています。

司法書士という専門家としての時間も含めると、いくら時間があっても足りませんが、「忙しい」という言葉は禁句。上には上がいるはずなの、「忙しい」「多忙」は自分に対する言い訳です。

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2019年9月29日 (日)

「たかが名変・されど名変」

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司法書士の世界では「たかが名変、されど名変」と言われる住所や氏名の変更登記ですが、ある論点がどうしても解決できず、夕食を食べてから事務所に戻り、3時間かかってやっと解決できました。

「たかが名変」というのは、ある意味一番形式的で、簡単な登記であるため。
「されど名変」というのは、住所や氏名の変更登記だけが独立して行われることが少なくて、この後に、売買による所有権移転とか、銀行の抵当権設定登記が続くことが多い、ためです。

「名変(めいへん)」でのミスの仕方によっては、法務局から取り下げ(最初からやり直し)を言われることがあって、そうなると、続けて申請している売買や銀行融資の登記まで取り下げせざるを得なくなる。売買の当事者や金融機関に、迷惑を掛けるわけにはいかない司法書士としては大変なことになる、という仕組みです。

そんなことで、ここでは書けないようなミスをしたこともあります。一年のうち何回かは「この仕事、もう辞めよう」とか思う出来事があるのですが、その度に立ち直って、今に至ります。

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2019年9月21日 (土)

「司法書士 裁判事務便覧(平成13年)」

010915 本棚を整理していたら出てきた水色の冊子。平成13年に、神奈川県司法書士会から発行された「司法書士 裁判事務便覧」です。

全国の裁判所の管轄の他、予納郵券の一覧が載っていたりして、結構使い込んだ形跡がありますが、今となったら「そういえば、こういうのがあったな~」という印象の存在。平成12年に日司連から出された「裁判文書A4版横書き化の実施について」という案内文も挟まっています。

B4縦書きからA4横書きが基本になった、過渡期だったのでしょう。

この便覧が発行された後で、岸和田支部の住所が変わっています。

この他に、冊子になった法務局の所在地の一覧、市町村役場の便覧も使っていた記憶がありますが、一時期、法務局の統廃合も激しかったため、紙で発行された情報は役立たなくなりました。

役所も市の名前が変わっていたり、例えば、相続で戸籍謄本を請求する時は、「今が何市でどこに請求すればいいのか」、その都度、ホームページで確認しながらの作業となります。

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2019年9月15日 (日)

司法書士報酬に対する消費税も10%に

Topimg05_20190915190501司法書士報酬に対する消費税も、10月1日から10%となります。

今週まで、何も考えずに見積書をお出ししていた面もあるので、すでに見積書をお出ししている件については、事実上値引きということで、10月以降のご請求でも、見積書どおり、とさせてもらいます。

ホームページに記載している報酬の表示も、せっせと10%の金額で打ち直しています。

「税込表示」が消費者に親切ですし、「税込だと思っていたのが税抜だった」と気付いた時の割高感は、自分が消費者の立場に立つと非常にショックなものなので、「税別」ではなく、「税込」の表示でやっています。

一方、登記情報を閲覧するサービスを提供されている民事法務協会からは、335円だった登記事項証明の閲覧代を334円に。365円だった地図・図面の閲覧代を364円にする、という「1円安くなる」通知が来ています。

普通郵便の郵送料「82円→84円」。レターバックライト「360円→370円」、レターパックプラス「510円→520円」と共に、しばらくは戸惑いそうです。

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2019年8月 6日 (火)

書籍からネットへの流れの中で

20170725登記に関する調べ事。

一昔前は、司法書士業界専門の書籍。登記総覧の先例を見て、書式精義で書式を確認して。それか司法書士受験時代の参考書を見るとか、限られた範囲で答えが出ましたが、今では、いろんな書籍を買い込んで、しかし、それ以上の情報を得られるのがネットでの検索・・・というのは、複雑なところです。

もっとも、ネットで拾えた情報を元に、「登記研究に戻る」ということもあります。

また、本で書かれていることが「私見」であったり、ネットで書かれていることがどこまで本当かどうかの見極め。「誰」が書いている話か、というのは気にします。

それと、法律が改正されていないかどうか、というアンテナも必要なので、情報の調べ方は変わっても、「判断するのは自分の頭」ということは変わらない、ということにしたいです。

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2019年6月 8日 (土)

都合の悪いことを先に伝える

010608

「探しています」って、古いお札の買い取り業者のチラシかと思ったら、司法書士事務所でした。新聞への折り込みチラシ。

私自身の経験として、依頼者の方とトラブルになりやすいケースとして、「司法書士に期待され過ぎている」「元々誤解されている」。そういう傾向がある気がします。

120のことを期待されている中で100のことをやっても、不満に思われる。それではお互いのためにならないので、私なら逆に、リスク、都合の悪いことをどうやって伝えるか。そっちのほうに意識を注ぎたいと思っているほうです。

元々、考え方の合わない人だった、というのもあります。

「付き合い方」という部分に意識を取られると、業務の中身に集中できなくなるので、司法書士がどういう人間で、何を考えている人なのか。看板広告を見て来て下さった方と、「ブログを見て来ました」と言って下さる方とは、最初の関係性からして違ってくるものです。

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2019年3月 3日 (日)

司法書士業界特有の事務商品

310303_2大阪司法書士協同組合の郵便物に入っていた、司法書士業界特有の事務用品のチラシ。

権利証(登記識別情報通知)の表紙や封筒とか、登記識別情報の保護シートなど、司法書士業界特有の商品がありますが、仕入れるのは必要最小限のものとしています。

事務所の封筒は、市販のものを買って、事務所で印刷。
開業から3回も引越しして、司法書士のメンバーも入れ替わっているので、そんな感覚でちょうどよいです。

日々大量に使用するクリアファイルは、一時、手続きの内容で色分けしていましたが、それも面倒になり、今では透明一色。

業務でお付き合いのある周辺の方とは、ファイルに挟んだまま受け取って、こちらもファイルに挟んだまま渡してやり取りするのが日常なので、事務所で買ったものではないファイルも、多少混じっているかも。

「事務所名入り」のクリアファイルを作れるという案内も入っていますが、名入れが宣伝になればいいですが、受け取った側は名入れが邪魔になる可能性もあります。

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2019年2月11日 (月)

「年齢差30歳差」の基準

Panfu「後見人に就任させてもらうのは、年齢差30歳以上」を基準に考えていましたが、年齢差がそれ以内の方の成年後見人、おふたりで務めさせてもらっています。

年齢差30歳でも、100歳まで生きられたら私は70歳ですから、司法書士をやっていられるのかどうか、全く自信はありません。

そんな中、昨年は縁あって任意後見の契約をし、「任意後見受任者」とならせてもらっている方がおられます。私にとっては大きな出来事で、「この方のためにも健康でいないと」という思いは、ご本人の前でもお話ししていることです。

どんなに出来た人であっても、年齢を積み重ねないと、見えていないことがあります。「見えていないということが見えていない」というのが、恐いことです。

年齢差がある中でも、信用してもらうに足りる人間なのかどうか、自分の中でハードルを課していきたいと思います。

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