2008年4月17日 (木)

理想と現実

普段はドラマを一切見ない私なので、それが夫婦に亀裂(?)を生じさせる原因になったりもするわけですが、昨日は「参考になるでしょ?」とかうまく言われて、新人弁護士さんの話「ホカベン」を見てしまいました。

理想と現実・・・。

あらすじも何も知らずに見たので、どうしてここまで現実をリアルに表現できるのか?と思ってましたが、原作が弁護士さんだったからですね。

一番印象に残ったシーン、「法律が弱者を救うことはないんだ」という発言がありましたが、私が言い換えるとすれば、「法律だけで救えるとは限らない」でしょうか。

それを分かって法律を使わないといけないですし、依頼者にも伝えなければならないことではないかなと、日頃はそう思いながら仕事をしています。

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2008年3月25日 (火)

納得していただくこと

ココログのメンテがあるので、早目の書き込みです。

事務所に出てくると、中堅の貸金業者から民事再生を知らせるFAX。

過払いの案件については、相手の業者を見て、分割に応じるか、減額してでも一括にするか、その都度依頼者の判断を仰がなければならない機会が増えそうです。

判断を仰ぐにしても、どれだけの判断材料を提供できるか。

ネット上で「自分が頼んでる司法書士は…」といった感じで批判するコメントが書かれているのを見たりすると、ケースバイケースなのにな、と感じることもありますが、依頼者の方には見えにくい部分ですから、納得していただけるようにご説明することを、より大事にしなければと思います。

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2008年3月 2日 (日)

環境の変化

先日、他の司法書士さんたちと、「えっ、そんなことできるんですか?」という話になっていたほど、また登記を取り巻く環境が変わってしまいました。

「紙でやれるうちは紙の申請でいいじゃない?」と呑気に構えていた私も、そうは言ってられなくなり、オンライン申請に関する研修や資料を見ていたのですが、明日オンラインで登記申請です。

便利になりました。

登記簿を閲覧するのに、わざわざ法務局に出向いて簿冊をめくっていたことや、謄本を取るのに各管轄の法務局間を動き回っていたことは考えられなくなりました。

つい最近まで、「登記完了の確認をお願いしたいのですが・・・」と法務局に電話をしていたのに、それもなくなりました。

オンラインの登記申請についても、2年3年経てば、「便利になってよかったね」と普通に言っているでしょうか?

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2007年9月22日 (土)

職業として

履歴書を拝見していますと、志望の動機に「人の役に立ちたい」「社会に貢献したい」といったことを書いて下さっている方が多くて、びっくりしています。

自分がこの業界を目指した時に、そんな気持ちはあっただろうか?と。

専門的な知識を取得して、それを生かした職に就きたい・・・。
自分の事務所を持ちたい・・・。

きっと、自分のことしか考えていなかったですが、そうじゃなかったら司法書士試験には合格しなかったかもしれません(あくまでも私の場合です)。

今は、自分の仕事をきちんとして、その結果として、人のお役に立てたら幸せだと思っています。でも、職業として携わっているわけですから、「人のため」とは思っていませんし、普段は意識することのない感情ですね。

事務所のメンバーも、昨日同じようなことを言っていました。
それを悪い意味に解釈されるかもしれませんが、もし、私の事務所で働いて下さることになれば、そのあたりの感覚も分かって下さると思います。

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2007年9月11日 (火)

プラスアルファの部分

日経新聞をめくっていると、「病を知る」のコーナーに、ギャンブルなどの依存症について書かれた記事。

法律とは全く関係ないですが、ここら辺の知識も必要なんじゃないかなぁと日々考えています。特に、そう思うのは、ご家族から借金の相談があった時ですね。

「借金の整理だけしかしてもらえないんですか」と言われたこともあります。
「それじゃ意味がないじゃないですか(=もうパチンコに行けないようにして下さい)」と。

ご家族にしたら、もっともっと根深い悩みを抱えておられることが伝わってくるのですが、適切なアドバイスができない自分の力不足を感じることも多いです。

司法書士の仕事と、プラスαのこと。
プラスαの部分も、司法書士の仕事なのかもしれません。

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2007年5月26日 (土)

ひとつの現実

「安くしておいて下さいよ!」
仲介の不動産屋さんから露骨に言われたりします。

いちいち反発してた時もありましたが、会ったこともない司法書士に費用を払う売主さんの気持ちを思うと、まあいいか、と。今回限りだし。

やっぱり、見積書や請求書を渡す時は、お客さんの顔を直接見てお渡ししたいですね。

先日は、「うちにも司法書士いてるんですけどね」と、その事務所さんの名前まで言われました。そこは、「かなり安い」と。

そういう形で名前を広げられるのは、私なら迷惑だよなぁと思いつつ、司法書士の業界のひとつの現実を見た瞬間でもありました。

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2007年5月23日 (水)

矛盾と葛藤

昨日のガイアの夜明けで、病児保育に取り組まれるNPO団体が取り上げられていました。

人の役に立ちたい、社会の役に立ちたい。
でも、赤字が続く現実。

社会のためになる活動を、ボランティアではなくビジネスとして取り組む人を「社会起業家」と呼ぶことを、今まで知りませんでしたが、矛盾・葛藤といった部分では、士業の世界と似ている部分もあるのかなと思って見ていました。

私自身、開業した時と、今の考え方とでは全然違う部分があります。
開業した時に持っていた考え方は、表向きはきれいなものだったとしても、今となっては、実は「何もわかっていなかったから、そう考えるしかなかったのだろう」と思っています。

今も、わからないことばかり、であることに変わりはありませんが。

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2007年1月10日 (水)

プライベートと仕事の区切り

最近、よく感じることなのですが、「ここまでがプライベート用」「ここからが仕事用」という区切りが、なくなってきているように思います。

常に頭の中にある、「自分の生活を良くしていこう」「自分の事務所を良くしていこう」という意識は=依頼者にどんなアドバイスをすればいいのか、ということにもつながります。アドバイスの引き出しはできるだけ多く蓄えておいて、使う使わないは、その時に判断すればいいでしょう。

でも、自分が知らなかったら、自分が経験していなかったら、アドバイスしたくても何も言えません。

だから、自分のために勉強したことを仕事に生かして。
逆に、仕事から学んだことを自分に生かして。

今の自分は、その繰り返しなのだと思います。
まだまだ分からないことだらけですが、対価をいただきながら学んでいけるのですから、とても幸せなことです。

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2006年9月 3日 (日)

開業するとき

今日、司法書士会の会報を見ていて、ふと頭に浮かんだこと。
今はどうなのかわかりませんが、私が開業する時、堺で新規に登録する人が少ないことを、真剣に気にしていたものです。堺には仕事がないのではないか?

それよりも、古い先生が仕事を握っていて、若い人間は追い出されるのではないか?

そんなことを真面目に考えていたのですから、私の思考回路も幼かった。
しかも、「不景気なんて関係ないよ」と言って下さった複数の先生の存在がなかったら、独立自体できなかったかも。

私の場合、開業してから随分と運に恵まれてきました。
人との出会い、事務所移転のタイミング、スタッフを増やすタイミング・・・。少しでも何かが違えば、全く違った毎日になっていただろうと思います。でも、大阪市内から見れば田舎でも、若くても、景気も何も関係はなかったみたいです。

周りで応援してくれた皆さんに感謝しなければならないのですが、環境によって考え方が全く違ってくるという、一つの例でしょうね。考え方って、人の人生を左右させるとても大事な要素です。

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2006年7月 5日 (水)

登記と債務整理

朝から登記申請書類の準備に追われていると、「決まったことをミスなく」という意識で黙々と手が動きますが、思考回路が止まってしまいます。知恵をしぼるというか、自分で「考える」ことの余地が少ないからでしょうかね。

先日、他の司法書士さんと、登記と債務整理はどっちがどうなんだ、という話をしていたのですが、裁判関係の仕事をすればするほど、登記の仕事の恐さを理解できてきたような気がします。今日も、「あっ、名変(住所変更)の書類忘れてる」と、捺印をもらいに行く直前に気付いたのですが、どんな仕事もミスは許されない中でも、登記の仕事に対する神経の使い方は、やっぱり独特のものが必要です。

債務整理(しかも、「破産専門」とか?)ばかりしていると言われることもある私。面倒くさいので否定はしていませんが、両方の仕事をしているからこそ見える部分というのもいろいろとあって、そんな環境で仕事をさせてもらえることをありがたく思っています。

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2006年6月20日 (火)

事務手数料と成功報酬

最近、よく「任意整理の費用20万円(例えばの数字です)をお支払いしたのに、消費者金融の元金が15万円しか減らないということはないですよね」といった質問を受けます。

お気持ちはよくわかるのですが、うーんと考えてしまいます。

費用分の元金が減らないという例はまずないとは思うのですが(あるとしたら直前に借入して、ほとんど返済していないということ?)、「絶対に減るから頼んで」とは言いませんし、大体の目安をお伝えするのと、「将来利息が止まることも含めて考えて下さい」とお話して、検討していただくしかないかなぁという感じです。

事務所によって報酬体系が違います。
私の事務所では、減額報酬はいただいていませんが、着手金は純粋な事務手数料です。だから、減ったから支払っていただくという性質のものではないんですね。

でも、依頼する側は、頼もうとする事務所にシビアに質問すべきだと思いますし、その対応に少しでも不安要素があれば、他所の事務所の話も聞いてみられるほうがいいと思います。実際、お話を聞いていると、私達が思っているよりも、選別の眼を持たれているように思います。

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2006年4月11日 (火)

登記事件数の格差

登記の完了が、全体的に遅くなっているようです。
大阪の本局では、今日申請した不動産登記の補正日が2週間以上先の27日で、まだ、先月末に受付した事件の処理が終っていないとか。といっても、和歌山の法務局では、相変わらず翌日に完了していたりしますが、これも一つの「格差」なんでしようか。

堺支局の商業登記の進行も遅れていますが、作業を拝見していると、少ない人数で申請書の山を処理されているようです。これで会社法が施行されたらどうなるんだ?とちょっと不安です。

不動産の売買も相変わらず活発なようです。
「先生も実感しておられると思いますが」と話を振られても、「ええ、そうですね」と相槌を打つしかありませんが、ある事務所は大量にあって、ない事務所にはないのでしょう。でも、登記専門ではない司法書士事務所のほうが、きっと面白いはず。

登記事件数の格差は、ある意味司法書士としての実力の証なのかもしれませんが、発想を逆転させてしまえば、余計に楽しくなります。

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2006年2月28日 (火)

払えるかどうか

住宅ローンがらみの債務整理の相談があると、大きく分けて、2つの道に分かれます。

1.本人が不動産を残したいと考えているか
2.本人が不動産を手放してもいい(もしくは手放したい)と考えているか

ほとんどの案件ではオーバーローンですので、2なら破産の方向に。
しかし、1の場合には、また2つの検討が必要です。

A.残った住宅ローンを支払っていける
B.残った住宅ローンを支払っていけない

「払っていきたい」ではなく、ここでは、あくまでも客観的な視点で「払えるのかどうか」。また、「払っていく価値があるのかどうか」も、客観的に考えなければなりません。

今日は、依頼者に現状を把握してもらえるように、レポートらしきものを作っていました。家族の生活を変えてしまう重要な判断です。「司法書士が破産しろと言ったから破産になった」ではなく、自分の意思で決定してもらいやすい環境を作るのも、私の仕事だと考えています。

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2006年2月14日 (火)

依頼者による意思決定

今日、ホームページの製作業者の方にいろいろとお願いしていて感じたことです。いつもご無理な注文ばかりしているのですが、私が「このようにしたい」と言うことに対して、「それならこういう方法がある」という選択肢を出して下さいます。

何度かそのやり取りを繰り返して、最終的に判断するのは依頼者である私。
わからないことがあれば質問して、自分の頭で考えます。「任せたから、勝手にやっといて」という態度で、いい物が出来上がるはずもありません。

我々と依頼者との関係も同じです。
昨日の例で考えると、いくら優秀なファイナンシャルプランナーが家計の指導をしたとしても、無駄な車を勝手に売ってしまうことはできませんし、お金を預かって無理やり貯金をさせたり、タバコやお酒を止めてもらうこともできません。

専門家は、依頼者の意思決定に必要な情報提供と、目的を達成するために最善の方法を考えてお手伝いさせてもらうだけ。最終的には、依頼者ご自身に頭を動かしてもらわないと事が進まないのは、どんな仕事であっても同じだと思うのです。

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2005年12月 7日 (水)

ウソは天敵

裁判の話で、「相手の司法書士は、うまく自分の依頼者に使われている」という話を聞いて、恐ろしさを感じました。真実を知っているのは、当事者だけ。我々は、当事者から聞いた話や書類等の証拠を元に訴状を作ったりしていくわけですが、自分の依頼者が本当のことを言っているとは限りません。ウソとまでは言わなくても、どうしても自分に都合がいいように話をしてしまうものですし・・・。

敵対する当事者が、まるっきり正反対のことを言っているというのは良くあることで、どちらかがウソをついているか、どちらも本当のことを言っているのか。耐震強度の偽造事件でも、誰かがついているウソで余計に混乱しているわけですが、我々の仕事の中でも、ウソは天敵です。

ウソをつき始めると、ウソを本当にするために、またウソをつかなければなりません。
別件でも、「ウソをつく人に怒っても仕方がないので、『この人かわいそうだ』くらいに思っておくほうがいいですよ」なんていう話をしていました。そこまで割り切れる時と、割り切れない時がありますけどね。

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2005年9月29日 (木)

運転免許と一緒?

昨日は、司法書士試験の合格発表だったようで、「友達が1年で受かった」というおめでたい話も聞きました。1年で合格するっていうのは、すごいことです。

「司法書士の資格か行政書士の資格か」、というコメントを昨日付けてもらいました。
私が司法書士試験の勉強をはじめたきっかけは、「行政書士試験に受かりました」と報告に行った大学の就職課で、「そんなもん運転免許と一緒」と、冷たい言葉で追い返されたのがきっかけでした。運転免許と一緒というのは言い過ぎでしょうけど、「おめでとう」と言ってもらわなくてよかったと思います。

ただ単に「資格を取るだけ」というならともかく、「将来は開業したい」という目的なら、やはり司法書士のほうがいいと思います。簡単な行政書士試験に受かって、実務経験も積まずに「身近な法律家です」と言ったとしても、周りに認めてもらうのは大変ですし、仕事もしていけないでしょう。

たまたまかもしれませんが、私の身近で忙しくされている行政書士さんは、たいてい、司法試験や司法書士試験の勉強をしていたか、過去に司法書士事務所で働いていた方で、その経験を生かして活躍されています。

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2005年8月25日 (木)

司法書士の今後

昨日つけて下さったコメントについて、ちょっと書いてみます。
今後の司法書士業界はどうなるのか。

10年後、何がどうなっているかは分かりませんが、司法書士の仕事がなくなることはないでしょうし、今でも目指す価値のある資格だと思います。仕事がないどころか、まだまだ社会のニーズに応えきれていない状況だと思いますから、もし将来を悲観している人が多いのであれば、逆にチャンスかもしれません。

「不景気だから」って言いますけど、景気に左右されない仕事は色々あります。これから需要が増えるであろう仕事もあります。「弁護士が増えたら司法書士の仕事がなくなる」と言っている人もいますが、じゃあ「司法書士で食えなくなった人が弁護士になったら食えるのか」と言えば、多分そんなことないと思いますし、悪評があったとしても、それは資格の問題ではなく、その人自身の問題なんじゃないでしょうか。

私自身は、後ろ向きの情報があっても気にはなりませんし、気にする必要もないと思っています。今、精一杯好きなことをさせてもらって、もし司法書士という資格自体が消える時がきたら、その時はその時です。

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2005年8月20日 (土)

報酬のとらえ方

昨日の続きです。

私自身、「弁護士費用は高い」と思い続けていました。
でも、自分が独立したからなのか、従業員を雇ったからか、忙しくなったからか、その理由はわからないのですが、いつの間にか「決して高くはない」と思えるようになりました。昨日も、「弁護士さんにお願いすると、私よりも30万円位高くなるかもしれない。でも、そけだけお支払いする価値は必ずありますから」と相談者にお話ししました。

でも、家に帰って妹にその話をすると、「それは自分が普段受けているからそう思えるのであって、普通の人はそんな考え方はできない」と言われてしまいました。確かにそうかもしれません。

私自身、時給1万円を目安に仕事をしています。
「高い」と思われるかもしれません。でも、そこから家賃を払って、給料を払って、その他もろもろの経費を払って、残ったお金がはじめて自分の手取分。そこから税金もたくさん持っていかれますし、何かあった時のために当然蓄えも必要。毎日毎日ストレスを背負いながら、勤務時間外でも勉強しています。それを考えると、それなりの報酬を請求させてもらわないと、割には合わないことになります。

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2005年7月23日 (土)

過払い金

昨日、任意整理の1/3近くが、過払いかゼロで和解ができていると書きましたが、依頼者に理解してもらわないといけないのは、計算上過払いが出たからといって、今日明日にお金が戻ってくるわけではないということです。

大手の消費者金融の中でも、それぞれ方針や進行具合が違いますし、同じ業者内でも、担当者によってやり方が違うと感じることもあります。「まだですか」「急ぐんです」と言って、マメに電話を掛けてくる依頼者がおられますが、早く解決していきたいのは私も同じ。でも、「一括で返す」という和解案を提示しても、なかなか返事が来ないところもありますから、故意に引き延ばしをしていると必ずしも言えない面もあります。

それと、1社から過払い金が返ってきたとしても、基本的には全部の業者と和解ができるまで預かったままにしています。返ってきたらすぐに使いたいと思われるのでしょうし、実際に使ってしまう人がほとんどでしょう。でも、他社に残債があれば、過払い金を使って少しでも安く返済を済ませるのが代理人の仕事。返済を先延ばしにせず、解決できることは今してしまうことが依頼者の利益につながります。

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2005年4月12日 (火)

刑事告発

整理屋と提携して特定調停の書類作成をしていたとして、大阪の司法書士が刑事告発されました。告発したのも同じく大阪会の会員です。

提携弁護士の存在は、以前から問題になっていたわけですが、やはり同じ事をしてしまう司法書士がいるようです。100人中99人が真面目に取り組んでいても、「ああ、やっぱり司法書士は・・・」と言われてしまうわけで、残念な話です。

誰に頼んでも同じ結果になる登記の仕事とは違い、依頼者から見て、頼もうとする司法書士がどんな人物なのか、判断するのは難しいと思います。費用の設定も様々です。私のブログに「不愉快だ」とコメントをつけた司法書士もいますが、分割OKと広告に書いているから、費用が安いからいい司法書士だ、と言い切ることもできません。

一括払いでも15万円で破産の仕事を受けている人もいれば、分割で30万円請求している人もいるでしょう。また、安くしている事務所がすんなり破産させてしまう案件でも、高目に請求している事務所が手間暇かけて過払い金を取り戻し、手元に現金を残してあげるかもしれません。

いずれにしても、依頼者に一番有利となる結果に導くことを考えて、日々の業務をしていくしかないと思っています。

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2005年3月13日 (日)

分割払いの広告

最近、無料で配布されている地域の瓦版みたいな新聞にも、「債務整理」という広告が載るようになりました。でも、そういった広告には、たいてい他の情報を差し置いて、「分割払い可能」といった文言が強調されています。お金がない人に救いの手を差し伸べるという意味では全然悪いことではないと思いますが、プロとしてあるべき姿なのでしょうか。

仲間の司法書士とも話をしていたことですが、極端な話「医療費の分割払いOK」「健康保険未加入者歓迎」という広告を出している医者に対して、難しい手術を頼もうとは思えませんよね。そこまでして患者を増やしたいのか、と。車を売りたいディーラーが「ローンでどうですか」と勧めたり、マンションを売りたい不動産屋が「頭金不要です」と広告できるのは、バックに金融機関や信販会社がついているからで、自分たちが負担をかぶるのなら、そんな煽り方をしません。食べる物に困っている人が多いということで、レストランが「ツケの支払いOK」という広告を出したら、いずれ倒産するでしょう。

依頼者の事情を踏まえて、相談の上分割払いに応じることがあっても、司法書士側から「分割でもいい」と煽るのはどうなのか。その事務所の勝手だと言われるとそのとおりですが、どうも、自分たちの首を絞められているような気がしてなりません。

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2005年2月15日 (火)

視点の違い

私自身、日々誠実に業務を行っているつもりですが、時として依頼者とのトラブルが起こりえます。私の説明が不充分だったと思うこともありますが、誤解であったり、中には理不尽なことを言われることもあります。しかし、情報を持っているという点では、依頼者に対して圧倒的に優位な立場にいるわけですから、あらゆる可能性を考えて、説明義務を果たさなければなりません。

例え話ですが、負ける確率を説明していたとしても、裁判に負けた場合、依頼者は「着手金返せ」と言うかもしれません。裁判に勝っても相手がお金を払わない場合、「責任取って回収してこい」と言われるかもしれません。でも、全力を尽くした私にとってみれば、無茶な話だということになります。しかし、私が依頼者の立場であれば、「頼んだからには100%の望みを叶えてくれて当然」という目で見るでしょう。この視点の違いって、埋めようのない大きな溝だと思うのです。

「弁護士費用は高い」という世間の認識があると思います。でも、私も代理人としての責任を背負う立場に立ってみると、それはごく当然のことでもあるとも感じます。安請負はしたくありませんし、また、する必要もないことでしょう。

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2005年1月26日 (水)

仕事の相手

昨日今日の2日間で、6人の依頼者と打ち合わせの時間を取りましたが、それぞれ長引く話ばかり。うち3人は、自己破産の陳述書を仕上げる段階の人でしたから、1人あたり2時間近くを費やしました。じっくりと話を聞いて、書類はいつも丁寧に作っているつもりです。

しかし、最近思うことは、司法書士は「人を相手にする仕事である」ということです。
当たり前かもしれません。でも、「書類」だけを見ていたことはなかったでしょうか。もちろん、一字一句の間違いも許されない仕事です。何度も何度も一つの書類をチェックして申請します。ところが、決まったルートから仕事が入ってきて、お客さんの顔を見ずに登記の申請をしてしまう。大事なのは書類だけ。こんな失礼なことにならないよう、気を付けなければなりません。

私の事務所は、約8割が一見のお客さんです。単純に見える相続登記であっても、遺産分割協議書に印鑑を押すまでには、さまざまな経緯があるはずです。開業当初、「何でウチはこんな変わった仕事ばかり来るんだ?」と考えたことがあります。でも、私に頼んでくれた経緯や、依頼者の性格もみんな違うわけですから、変わっていて当然なのです。いろんな「人」と接することで、たくさんのことを学んでいきたいと思います。

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2005年1月25日 (火)

業界が置かれた状況

今日、司法書士の堺支部から、1月14日付の「週間法律新聞」がFAXされてきました。
「商業法人登記について、行政書士や税理士等司法書士以外にも代理権を認めろ」という動きがあることについて書かれています。利用者のメリットを考えた動きなのであれば、個人的には構わないと思うのですが、商業登記法を各試験に組み込む等の措置をしてもらわないと、何のための司法書士試験かということになります。法律を知らなくても実務を知っていればいいという理屈であれば、ちょっと違うのではないかと。行政書士試験のレベルを考えると、最低限の能力担保措置は必要です。

その横には、「司法書士をめぐるこの15年の大変化 にもかかわらず変わらぬ個々の意識」という記事も載っています。ここでは書けない程の厳しいこと(でも事実だと思う)が書かれていますが、そのうち「気付く」司法書士が増えてくるでしょう。業界内での競争を考えると、私達より若い世代(私も充分若いですが)の力の方が、恐いかもしれませんが。

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2005年1月15日 (土)

職域について

今日は、行政書士の先生がお客さんを紹介するために、わざわざ来て下さいました。
法律上は禁止されていても、事実上司法書士の仕事をしている行政書士さんもおられます。でも、この先生は「私は絶対にしません」と仰っていました。

行政書士さん(私もその一員ですが)の越権行為は、我々司法書士から見ていると勇気があるなぁ・・・と驚くこともある位ですが、「行政書士の仕事だけでは食べていけないので」という本音を言われる先生もあります。でも、依頼者に迷惑を掛けることだけはしてはなりません。

「司法書士さんは仕事があっていいですね」と言われることもありますが、私も行政書士専業なら同じような考え方をするでしょうか。「行政書士だから仕事がない」「司法書士だから仕事がある」という問題ではないはずなのです。

例えば、今の私が弁護士さんをうらやましいと思っても(そのようには思ってないですが)仕方ありません。弁護士になる資格がないのですから。まずは、立てる土俵の中で、プロとして精一杯生きることが大切です。

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2004年12月 2日 (木)

仕事を選ぶ権利

今日届いた「市民と法」という月刊誌に、司法書士が登記の依頼を拒否したことから、不法行為責任を問われたという判例が紹介されています。読んでいると、「正当な事由がなければ依頼(簡裁代理業務に関するものを除く)を拒むことができない」という司法書士法の条文について、少し気になりました。

裁判所はもちろんのこと、自己破産や個人再生事件の債権者も、司法書士を「単なる書類作成者」として扱わないようになっている現実があります。「正当な事由」というのが何を指すのかは勉強していませんが、裁判書類作成業務についても必ず受けないといけないというのは、理不尽です。

「依頼者の態度が極端に横暴」であっても拒否できないとのことですが、中には、平気でウソをつくような人もいます。信頼関係を築けない人、明らかに不誠実だと感じる依頼者も相手にしなければならないとすると、いつ事件に巻き込まれるかわかりません。

司法書士に高度な職業倫理が課せられているからこそ、仕事を選ぶ権利が認められるべきだと思うのは私だけでしょうか。

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