司法書士という仕事

2017年10月 7日 (土)

専門家としてのスタンスと資質

Panfu最近、他士業の方と、「人の人生を左右するような相談が多い」という話をしていました。職業なので、普段は深く意識していませんが、改めて考えてみるとその通りです。

そこで問われるのが、専門家としてのスタンスと資質。

スタンスとしたら、親身になって一緒に悩むのか、第三者として客観的に考えるのか。後者の場合、「冷たい」「他人事」ともなりかねないので難しいところですが、当事者になると見えないこともあるので、感情移入し過ぎないことも重要です。

資質としては、専門家の能力次第で、結論が異なってくる恐れがあるということ。

顧客からすると、「司法書士であればみんな同じ」かもしれませんが、実際のところは、持っている情報、経験値によって、アドバイスできることが違ってきます。司法書士よりも、弁護士さんや税理士さんらの業界のほうが、余計にそうだと思います。

専門家側としては、さまざまな引き出しを持ち備えられるように、仕事も勉強もし続けなければならない、プライベートでもいろいろと経験していかないといけない、ということです。

|

2017年9月17日 (日)

事務所から仕事の持ち出しはしない例外

20170917_2_3「事務所から仕事を持ち出さない」ことの例外は、自宅でブログを書くこと。

帰宅時間については夫婦で申し合わせがあるため、事務所で書く時間がないためですが、ブログを書いているのは、ほぼ自宅からです。

しかし、自宅でブログを書くことにもメリットがあって、環境を変えて仕事のことを思い返すことで、客観的に考える時間を作ることができます。

毎日いろんなことがあるのですが、できるだけいつも同じような気持ちで、感情を抜いた状態で書けるのが理想。しかし、忙しくなると、ついついきついことを書いてしまう自分も自覚しています。

ブログも仕事です。だから、平日に、「今日は時間がないから」「今日は疲れたから」書かない、ということはありません。

一方では、ブログは自己満足の世界です。
なので、「ご相談は、ぜひ当事務所に!」といった、営業めいた言葉を使うこともありません。

|

2017年9月16日 (土)

事務所から仕事の持ち出しはしない

20170916再び台風横断の予報。

やることが溜まっている中、明日事務所に行けるか分からないので、自宅でできそうな仕事を一部お持ち帰りです。

仕事の書類、普段は全く持ち帰りません。
自宅には、司法書士の専門書が一冊もありません。

「パソコンがあれば、どこでも仕事はできる」と言われる人もいますが、メールの返信も、自宅からはやらないようにしています。当然、事務所の電話は転送にしていないので、土日や夜間に事務所にかかった電話への対応もやっていません。

これは気持ちや考え方の問題ではなく、自動的に切り替えができる環境を作らないと生きていけない、私の身体にある生理的な問題なのだと思います。

それでも、毎日目覚めた瞬間、その日にやること、抱えていることが頭に浮かんできて、仕事から頭が離れることはないのですが、「書類の持ち出しはしない」は基本的なルールにしています。

|

2017年8月 5日 (土)

プライベートの経験も意味があること

20170805「大往生したけりゃ医療とかかわるな」(中村仁一著)

このブログでも何度か触れている本ですが、今、私自身の祖母が生死の境に居ます。転院の都合もあって、昨日は医師と話をして、ひとつ機械を外しました。

誰もが経験することが確実な「死」なのに、苦しいのか苦しくないのか、その時何を考えるのか、どんな世界なのか分かりません・・・。

「死」を経験した人がいないから当然のことなのでしょうけど、この本に書かれているのは、死ということを、「自分と同じ感覚で考えてはいけない」という、医者の立場からの警鐘です。

この本を手にして、祖母と話をしていたこともあるのですが、今だったらもう少し深く議論できたのに、私の司法書士としての経験が不足していました。そういう部分での残念な思いはあります。

司法書士は、誰もがご経験すること、多くのご家庭で起こりうることを、職業として関与させてもらっています。プライベートで経験することは、仕事のために。仕事で経験することは、プライベートのために。全ての経験が意味のあることです。

|

2017年6月 3日 (土)

黄色の「その他事件ファイル」があふれ気味

20170603_2うちの事務所での事件ファイルの保存は、

・不動産登記は、年度ごとにチューブファイルに綴る
・商業登記は、会社さんごとにピンクのファイルに綴る
・自己破産と任意整理は、灰色のファイルに綴る
・個人再生は、黄緑のファイル(厚綴じ)に綴る
・その他事件は、黄色のファイルに綴る

という方法で管理してきました。

開業当初は、「その他事件」は限られていて、裁判業務(訴状作成)くらいでしたが、そのうち、「遺言書の作成」「相続放棄」「相続による預貯金の解約」「韓国籍の相続」「離婚公正証書作成」、そして「成年後見」と、元々は「その他少数」だった分野のファイルが、膨らんできています。

黄色のファイルを今さら区分けし直すわけにいかず、どうしようかと思案中・・・。

現状、「どんな仕事が多いですか」と問われると、答えに困る事務所です。「その他」がそれぞれメインになって、さまざまなお仕事がある中でも、「限られた範囲で」「より深く」を心掛けて、業務に向かい合います。

◎リンク 堺市の司法書士吉田事務所メインサイト「取扱い事例一覧」

|

2017年5月14日 (日)

「休み」はいい仕事をするために必要なこと

Gaikan2017連休に行った旅行でリフレッシュできたのか、今週は体調も良かった。未読の新聞もなしです。

自営業でもある司法書士の事務所は、微妙なバランスの上に成り立っています。

「週休二日制」は可能だとしても、そんなことしていたら、うちみたいな個人事務所は仕事が回りません。もしくは、仕事がなくてやることがない、状態を意味します。

もっとも、実際のところは、「仕事があるから休める」のであって、仕事が止まっている時の休日のほど落ち着かないものはありません。それがまた矛盾した話ですが、明日の生活は、誰も保障はしてくれないので。

それと、何かを抱えていると、家に居ても心が休まることはないので、身体的な休みよりも、精神的な休みのほうが大事。

そんなことで、「休みを取れる」というのは、いい仕事をするためにも重要なことです。

|

2017年5月 3日 (水)

頭の中とサイトの情報のメンテナンス

20170503_4昨日にやり残した仕事と郵便物を待っていた案件もあって、いつものように出勤。

書留郵便は届いたので、月曜日に登記申請する書類のセット。
しかし、日本郵便のサイトによると、普通郵便は3連休のようです。

まとまった時間の取れる時にと、ホームページの見直しも。

自分でも「なぜ?」というレベルの誤字脱字があるのに気付いたりもしますが、定期的にメンテナンスしていかないと、サイトの内容が、法律の改正についていけなくなります。

「成年後見の審判を受けると、選挙権がなくなる」
「抵当権抹消登記の際、抵当権者の商号が変わっている場合、銀行が変更証明も同封してくれる」

いずれも、原稿を作成した時点では正しかったのですが、今では「×」。後者は、まさしく昨日あった事例です。

原稿の書き換えが自由にできるのはサイトのメリットですが、頭の中の情報がリニューアルされていないと、原稿に落とし込むこともできません。日々、アウトプットする以上のインプットが必要、ということになります。

|

2017年2月 4日 (土)

司法書士としての理想的な休日

Dsc_file今日は来客の予定がなかったので、書類の整理、掃除、進行中の事件の確認など。

司法書士として、休日の理想的な過ごし方です。

いくら忙しくても、新しいお仕事を受け続けていかない限り、事務所が成り立たないのが現実。しかし、ここ数カ月、目の前に仕事に追われ過ぎて、余裕はありませんでした。

「仕事は忙しい人に頼め」と言われますが、お客様からすると、「仕事は忙しい事務所に頼め」です。ところが、度が過ぎると、気持ちの余裕も無くなり、行き届かなくなります。

「整理」をしたり、「準備」をしたりしながら、新しいお仕事が入ってきては、終わっていくお仕事もある。

そんなサイクルの中に身を置くには、休日は「仕事をしなければならない」ではなく、休日は「仕事をしてもしなくてもいい」状態が理想です。

|

2017年1月21日 (土)

債務整理の取扱い件数と傾向

Dsc_5779昨年の業務報告書を作っている中で、債務整理の取扱い件数のページ、更新しました。

司法書士業務の中で、全体的には、債務整理の比重が下がってきていますが、自己破産は前年比で件数増。時効援用による解決も増えています。

多重債務の問題も、一昔前のように、「長年高金利の中返済されてきて・・・」というケースより、比較的短期間に行き詰られる傾向にあります。平成生まれの方も、珍しくなくなっています。

銀行のカードローンが貸し過ぎている。クレジットカードのショッピング枠で利用し過ぎてしまう。そんな傾向も見受けられます。

時効援用による解決では、大手の消費者金融でも、意外なほど回収しきれていない。
裁判をされないまま、長期延滞のまま請求が続いていたり、債権回収会社に譲渡されている・・・という件数は相当多いのだな・・・という印象です。

◎リンク 司法書士吉田事務所メインサイト「債務整理取扱い実績一覧」

司法書士という仕事 |

2017年1月14日 (土)

「報酬」と「実費」の区別が見えやすいこと

Dsc_6372売主さんのご本人確認で出張。
万博公園に新しくできた、大観覧車の横を抜けて移動です。

有料老人ホームに入らせてもらうと、自分の将来も重ねて考えます。毎月の家賃も驚くほど高いので、それなりの年金収入がないと、生活は成り立たないですが・・・。

事務所に戻って、再び私用でのリフォームの打ち合わせ。

司法書士の請求明細が分かりやすくて、やさしいと思うのは、請求書・領収書の中で、「報酬」と「登録免許税等」の項目が分かれていること。

ところが、例えば、住宅の設備なんかであれば、実費(仕入れ原価)が見えないです。

メーカーが出している「定価」があったとしても、その金額で業者さんが仕入れることはないし、なおかつ、業者さんによっても仕入れ値が違う、というのも普通にあることでしょうから。

「報酬」と「実費」の内訳。司法書士としては区別するのが当然でも、他業種ではそうとは限らないところです。

◎リンク 司法書士吉田事務所メインサイト「手続費用一覧」

|

より以前の記事一覧