読書・映画の話

2018年9月16日 (日)

「清原和博 告白」

Kiyohara「清原和博 告白」を読みました。

「Nunber」編集部による、1年にわたるインタビューから、本人の生の声をまとめた形で出版された本。少年時代、高校時代、ドラフト、西武時代、巨人時代、オリックス時代と「その後」。その時の出来事と思いを、時系列に沿って語られています。

自分の心の弱さを赤裸々に語られていて、そういう部分での共感というか、人の心は弱いものなんだということは、理解しないといけないです。

西武での1年目は、『黄金時代』。
「1年目は夢中で野球をやっていたのに、2年目からは遊びを覚えて、手帳もつけなくなった」という告白もありました。これには、やっぱりそうだったのか、という感じです。

高額な年俸をもらっている以上、結果を出せくなったら叩かれる厳しい世界。
それはFAで阪神に行っていたとしても、同じことだったと思います。巨人への恨みは、他の本でも読みましたが、結果を出せなくなったことで、心が乱れていった。結果が出せなくなったのがなぜなのかという部分が、プロとしての甘さであり、根本の問題のように感じました。

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2018年9月 9日 (日)

「日本一働きやすい会計事務所」

300904_2_2「日本一働きやすい会計事務所(芦田敏之著)」を読みました。

著者は、50名の従業員を率いる、税理士法人の代表です。

「職場環境や福利厚生」「業務内容」「報酬」。
この3つの視点から、どのような考えで組織を作り、実践されているかが書かれています。

士業の事務所に限らないことですが、福利厚生を充実させようとすると、それなりの利益が必要です。

しかし、著者はお金に価値観を置いてはいないし、働く人を大切にし、幸せとはなんなのかを考える。プライベートも大事だから、「休みを長く取れるように」という方針にも共感できました。

社員旅行が「りんご狩りをしながらのハイキング」だと言われたら、私なら行きたくないですけどね~。

それはともかく、「働きやすい」と思えるかどうかは、その人が感じることなので、人によって違うことだとも思います。

少人数の組織で「家族のように」大事にできることも、50人になると難しいし、それを著者は100人の組織にしようとされていて、それがまた長く続く組織にできるのであれば、同じ士業として見ると、凄いことです。

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2018年8月26日 (日)

「成功者の自分の時間研究」

300826「成功者の自分の時間研究」(上野光夫著)

著者は「3万人以上の経営者・起業家・エグゼクティブの方と会ってきた」という経営コンサルタントの立場から、成功者が何を考え、どんな時間の使い方をしているのか、ということを書かれています。

総論的には、共感できる話で、「やっぱりそうか」と思えます。
一方、テクニック・訓練の話になると、「本当にそうなんだろうか?」と、疑問に思う部分もありました。

私自身、「群れない」とか、「プライベートで時間の拘束を受けない」とか、「○時には寝る」とか、意識しなくても崩さない部分を持っています。「異業種交流会や朝会みたいなのに行かない」「懇親会に出ない」とか、意識が高い人(?)が集まるとされる場所が、一番嫌いだったりします。

元々の性格なのでしょうけど、事務所を開業してから固まった部分が大きいです。

「時間はみんな平等に与えられている」というのは、よく言われることですが、「時間の使い方」=「その人の考え方・生き方」の問題だということを、伝えてくれている本です。

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2018年7月29日 (日)

「年収1億円の人は、なぜケータイに出ないのか?」

300729「年収1億円の人は、なぜケータイに出ないのか?(水野俊哉著)」

サブタイトルは、「年収300万円、年収1000万円の人が絶対に知らない超一流の思考と行動」とあり、51のパートに分けて、『年収300万円の人』『年収1000万円の人』『年収1億円の人』の思考と行動を比較されています。

私は、休日は「常にサイレントモード」なので、タイトルに惹かれて手に取りました。仕事中も、親しい人ほど事務所に電話をくれるか、メールやLINEでのやり取りです。

本の内容は、携帯電話の話の他、旅行の話とか、家族に接待する話とか、共感できる話もあれば、ファッションにお金を使う話とか、一食で3万円使う話とか、自分には無理だな~と感じる話もありました。

しかし、『おわりに』に書かれていたこと。

「人生の価値を決めるのは年収ではなくライフスタイル」とあるように、年収が1億円なくても、1000万円なくても、自分なりの快適な生活。自分で決めた、自由な生活サイクルを楽しむことを目指したいです。

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2018年7月22日 (日)

「かかわると面倒くさい人」(榎本博明著)

300722司法書士は法律を扱う職業ですが、人の気持ちを扱う職業でもあります。

しかし、「いろいろな人がいる」ことを感覚的に分かっていても、掘り下げて学ぶ機会がないので、「ややこしい人」のことを知るために有益な本。

ここでの「ややこしい」は、顧客との直接の関係ではなく、顧客の周りでの人間関係のこととか、それと、直接の関わり合いはないけど、「関わるとややこしそうな人」のことを考えながら読んでいました。

『本人は正義感で動いているつもりなのだが、心の深層には劣等感と歪んだ優越感が複雑に絡み合い、うごめいている。だから極端になってしまうのだ』
『自分のものの見方や歪みを少しでも正すためにも、他者の視点に触れ、自分の中に多くの視点を取り入れていく必要がある』(『』内は本書から引用)

司法書士も偏った世界で生きているので、面倒くさい人である部分はあります。どうでもいいことに拘る部分もあります。

客観的な視点というのは、意識して持たないと持てないものなので、自分自身のことも気を付けようと。そう考えさせてもらえる本でした。

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2018年6月17日 (日)

「そして父になる」と「万引き家族」

300610昨日、地上波で「そして父になる」が放送されていたのを見た(2回目)流れで、映画「万引き家族」を見てきました。監督と主演のリリー・フランキーが同じ。

「そして父になる」は、赤ちゃんを取り違えられた親子の将来。
生みの親がいいのか、育ての親がいいのか。親の思い子供の思いが描かれていて、最終的な決定権は子供にあった、という展開。

結論はぼやかされていたものの、育ての親が子供の思いに気付けた時、本当の父親になれたのだと解釈しました。

「万引き家族」は、それぞれ、ワケありの家族から離れて、万引きを繰り返しながらも、本当の家族のように寄り添って生きる人たちの姿。社会の裏側が、見事に描かれています。

実の親であっても、「虐待する親元には戻らないで欲しい」と、小さな女の子の姿に感情移入しましたが、「万引き家族」から離れた女の子が最後どうなったのか。こちらも、見る人の思いに結論が委ねられました。

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2018年4月30日 (月)

「一万円選書」を知って

300430本棚からあぶれて、「とりあえず」マッサージチェアの上に積まれた、最近に読んだ本たちですが、

4月23日のNHK『プロフェッショナル」で、「3000人待ちの本屋さん」が取り上げられていました。1万円分で、その人に合った本を選んでくれる「一万円選書」というシステム。

最初は、「他人に本を選んでもらってもな~」という目で見ていましたが、その人の読書歴、境遇、今までの人生経験などをまとめた「カルテ」で見極めて、選んでくれるというのは面白い。

選んでもらえた本は、店主からのメッセージだと受け止められそうだし、自分の足りない部分を補ってもらえる気がします。

私自身、一時と比べると読書量は減っていますが、自分の考え方の少なくとも2~3割は、読書が影響しています。それも、専門書とは違う、司法書士の仕事とは直接関係しない本です。

仕事で扱うベースは法律の専門知識かもしれませんが、もっと奥底にあるもの。いろんな人が書いた本、他人の考え方を自分の中に取り込むことで、モノの見方や考え方が身に付くものですし、人としての基礎的な部分が作られていく気がします。

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2018年3月18日 (日)

「一流の頭脳」

300318「一流の頭脳」(アンダース・ハンセン著)

どんな業界でも、一流で活躍する人には、一流なりの考え方や習慣があります。私自身はそんなことをイメージしているので、思考法の分析本だと思って手に取りましたが、違いました。

著者は精神科医。
脳の機能を上げるにも、ストレスに強くなるにも、うつ病の改善にも、それと認知症の予防にも、創造性を増やすのにも運動。それも有酸素運動で、ランニングが効果的である、ということが、繰り返し書かれていました(同じことを繰り返し書き過ぎて、くどい傾向あり)。

精神疾患と天才の差とか、体力と報酬の問題なんかも、ほるほどな~と。

私も元々は運動の習慣があって、結婚してからもジムに行ったり、ゴルフを習いに行ったりしました。ゴルフの予定が入ると、歩いて通勤したりするので、自然と身体を動かす時間が増えるのですが、最近はめっきりと減りました。

椎間板ヘルニアになった時も、体幹を鍛えて治す、ことで乗り切りましたが、その後もついつい後回し。

しかし、科学的に効果が証明されているのであれば、体調を整えるためにも、これからは意識して身体を動かす時間を作ろう、と。そう思わせてもらえる本です。

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2018年3月11日 (日)

「松坂世代の無名の捕手が、なぜ巨人軍で・・・」

300311「松坂世代の無名の捕手が、なぜ巨人軍で18年間も生き残れたのか(加藤健著)」

著者は、一昨年で巨人軍を退団したキャッチャー。生涯成績で出場試合185、59安打、3本塁打で、野球ファンであっても、知らない人が多いかもしれません。

しかし、18年間、何を考えて野球をしてきたのか。
新人が入って来たり、移籍で同じポジションの選手が入ってきた時に、何を考えたのか。結果として、組織で生き残るために必要なことは何なのか。

帯には「“商品”に徹すれば道は拓ける!」とありますが、社会人として、どこででも生かせる話としてまとめてられています。「無名の捕手」だったとしても、こうやって人に生き方を伝えられて、人に影響を与えられるかもしれないのは、素晴らしいことです。

一昨日、巨人への復帰が発表された上原浩治とは、年齢は違えど同期入団。
上原とのエピソードでは、「その一言に救われた」話が複数あって、さすが上原、と。上原の他、間接的に他の選手の生の姿も伝えられています。

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2018年3月 4日 (日)

「発達障害は最強の武器である」

300304「発達障害は最強の武器である」(成毛眞著)を読みました。

著者は、元日本マイクロソフト社の社長。
自身が「発達障害ではないか」というエピソード、分析と共に、発達障害が仕事で武器になるのではないか、矯正しないほうが幸せに生きられるのではないか、という話でした。

発達障害というか、広い意味での個性。
社会で活躍できるかどうかは、自分の個性を生かせる「環境」や「立場」を見付けられるかどうか次第だと思います。

私も司法書士という職業に出会えていなかったら、今まで勤めた職場で認めてもらえなかったら。そして、今の職場を作れていなかったら、どこで挫折していたか分からないです。

『仕事用』という鎧を被っていると、表からは分かりにくいですが、みんな意外なほど偏りがあって、「普通の人」なんて居ない。自分の個性を認めて、それを笑い話にしたり、武器にしていきて行けるかどうか。

それでも「矯正しながら」という行為は必要だと思いますが、私の場合、他人と一緒に仕事をさせてもらうことで、なくてもいい「こだわり」は整理して来られた気がします。

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