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2015年1月17日 (土)

「霧の旗」(松本清張著)

Dsc_3679ドラマで放送されていたのを見て、気になって原作も読みました。
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無罪の兄弟を救うため、九州から、有名な弁護士を頼ってわざわざ東京にやってきた若い女性。ところが、弁護士費用も払えないし、愛人との予定もあったことで、弁護士は依頼を断ります。
その結果、兄弟は有罪の判決を受け、刑務所で命を落としました。
それを恨んだ女性は、依頼を断った弁護士に復讐を…。
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復讐の方法が執拗で、余計に考えさせられる話なのですが、「この弁護士が引き受けてくれたら、無罪になったはず」と思い込む女性の気持ちも分かる気がしますし、愛人の存在はともかく、依頼を受けなかった弁護士の立場も分かります。

司法書士である私の日常の中でも、一番望んでいないお客様は、頭ごなしに「費用を安くして」と言われる人。

「安くして」が通るなら、きちんと支払って下さるお客様に失礼ですし、自分の仕事がそれだけの価値なんだと。そう解釈してしまうと、この弁護士と同じように、無理に頼んでもらわなくていいですよと、そういう気持ちになります。値切ってこられる案件ほどややこしい、こともあります。

しかしながら、依頼を断った相談者からの復讐を受けた結果、職まで失ってしまった弁護士。我が身に関係がない、とは思えない話でした。

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