百田尚樹著「殉愛」
テレビで話題になっていたことと、百田尚樹さんが書いた本だということで、手に取りました。今年亡くなられた「やしきたかじん」の、夫婦の物語。それと、厳しい闘病生活の記録…。
時系列に沿って、登場人物も、一部を除いて実名で出されているので、なおさら伝わりやすいです。
夫婦の話では、何もかもを投げ出して、まだ夫ではなかった人を支えようとした奥さんの姿に、感動とか、そんな言葉では語れないような、純粋で深い愛情が伝わります。すごい人…。
30以上も歳の離れた女性。本を読むまで、多少なりとも持っていた誤解がなくなりました。
闘病記録の話では、病院による設備の違い。医師の力量や、精神的な部分への配慮ができるかどうかによる違い、なんかも読み取れます。医師ならみんな同じ…であって欲しいですが、残念ながら、そうではないのも現実。
その他、家族や週刊誌、仕事の人間関係など、ネガティブな話題も含めて、いろんなことを考えさせてもらえるいい話です。
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