「若い力を伸ばす読売巨人軍の…」
プロ野球のスカウトが日々どのような活動をしているのか、それがどれだけ過酷なものなのか。今まで全く知らなかった部分が見えて、面白かったです。
この本を「野球の本」ととらえると、巨人ファンでないと興味を持てないでしょうけど、「人材の採用や育成」という部分から、ためになることがたくさん書かれています。
一般的な社会人の採用活動は、他社(前職等)で実際に仕事をしているシーンを見に行くことはできません。著者は「今日は面接だと気負って、演出してくる人を面接したところで、本当の性格や人間性までは見えてこない」と書かれています
一方、プロ野球の採用活動は、アマや前球団で実際にやっている試合を見ることができます。著者は「一球だけ振ってくれれば、だいたいプロで通用するか判断できる」と書かれています。
それでも一流の選手になるのは、ほんの一握りです。
ということは、採用活動はそもそもが難しいことで、その後の育成も大変なことなんだ(でも、できる人は自分で育っていきます)…ということが、プロ野球の世界を通して考えさせてもらえます。
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