事情をお聞きする時のスタンス
自己破産や個人再生の申立書類の中で、負債がかさんだ経緯「具体的な事情」を記載する項目があります。
今までの経緯を文章にまとめることになりますが、依頼者の方に「今までのご事情を・・・」とお聞きしても、過去の経緯をすらすらと説明できる方は少ないです。「家で書いて来て下さい」というのも酷です。
自分に置き換えて考えても、つらい日々の話であれば、「思い出したくない」という心理も働くだろうと思います。
そんな前提なので、債権者から取り寄せた取引履歴も含めて、まずは事務所でお預かりしている書類から読み取れる事情を時系列にまとめ、その上でお聞きするようにしています。
お話しの聞き方としては、「責めていると思われないように」「問い詰めていると受け止められないように」ということは、意識しているつもりです。
また、一度に聞き取りを済まそうとせず、「思い出せない」と仰られることは、日を改めるようにしています。
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