「ホテルローヤル」
ラブホテルを舞台とする、複数の男女の物語。
「直木賞受賞作」ということで読んでみましたが、最後に複数の話が一つにまとまるのかと期待していたところ、まとまりが分からなかったのが残念でした。
面白かったのは、ルーズなお坊さんに、お盆のお参りの約束をすっぽかされた中年の夫婦が、お布施として用意した5,000円をホテル代に使った、という話。
表向き尊敬されているようでも、歓迎されてるわけではないお坊さんの存在…を実感。
舅を含めて5人家族で、生活空間も制限され、日頃5,000円を自由に使うことも、熟睡する余裕もない夫婦の日常を見ると、生活の中での「自由」のありがたさがよく分かります。
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