「あなたへ」の映画と本から
「あなたへ」(森沢明夫著)
先週の日曜日、テレビで映画が放送されました。
映画ではぼやかされていた部分も多くて、「これで終わり??」という感じだったので、本も買ってみました。
53歳の妻に先立たれた夫が、「故郷の長崎に散骨して欲しい」という妻の遺言に沿って、富山から長崎に手作りのキャンピングカーで向かう途中に出会う不思議な出来事の数々。
映画からは「ひとり残された男の寂しさ」を強く感じましたが、本からは「妻の感謝の気持ち」もよく伝わりました。
日々、司法書士・行政書士の業務の中で「遺言書」を扱っていますが、本書のように、「あなたと出会えたことは、わたしの人生における最良の奇跡でした。出会ってくれて、本当にありがとう。心から。」と締められた奥さんからの最後の手紙を読むと、
「財産をどうして欲しい」という法律上の遺言より、もっと大事なのは、「その思い」を遺すことなのではないか、と。そう感じました。
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