「地獄の伊東キャンプ」
「地獄の伊東キャンプ 1979年の伝道師たち」(鈴木利宗著)
長嶋監督も含め、キャンプに参加したメンバー9人の視点から書かれています。
「地獄の伊東キャンプ」という言葉を聞くたび、「また同じことをすればいいのに…」と思っていたものですが、想像を超える厳しさであった(=今同じことをやれば、選手が壊れてしまう程度だった)ことが分かりました。
キャンプでのエピソードと共に、その後年月が経って、参加していたメンバーが、当時の経験を生かして後々の地位を築いていること。長嶋監督の思いを継いで生きようとしていること、が書かれています。
それがタイトルにある「伝道師」という言葉。いい話でした。
私も含めて、人は「楽をしたい」のが普通なので、外部からの強制力が働かないと、なかなか力を出せないものです。でも、長嶋監督自身は、「やらされる練習」を自身で軽々と超えていた、という話も書かれています。
長嶋さんのことを、今まで思っていた以上に凄い人なんだ、ということも伝わりました。
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