「強い人は能力がない」か・・・
「私が弁護士になるまで」(菊間千乃著)
元フジテレビアナウンサーである菊間さんが、ロースクールに通い始め、仕事との両立を模索しながらも退社し、弁護士になるまでの道。
どんな方法で、何を考えて勉強をしていたか、細かく綴られていて、その文章がまた分かりやすく、気持ちが伝わりやすくて。合格できた場面では、「よかったな…」と涙が出てきました。
司法書士の受験勉強をしていた時の自分と、かぶったためだと思います。
書ききれないくらい思うことがありましたが、司法修習の授業で教官に言われた、という話から引用します。
「優しいだけでは実務で通用しない。強い人はたくさんいるけれど、そういう人は大抵能力がない。能力がある人もたくさんいるけれど、そういう人で優しい人は少ない。すべてを兼ね備えた、中でも優しさを忘れない法曹でありたいし、皆にもそうなってほしいと話してくださった。」(以上本書から引用です)
「強い人は、大抵能力がない」か…。
私は「法曹」ではありませんが、そのバランスはとっても大事で、難しい部分だと思います。心に留めておきたい話です。
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