「がんばらない」を生きる
『「がんばらない」を生きる』(鎌田實著)を読みました。
前著「がんばらない」に続いて手に取った、医師である鎌田さんの本。
拾われた子であることを大人になるまで知らなかった話等、どこかで読んだなぁ…と思っていたら、読売新聞の「時代の証言者」に加筆されたもの、ということで納得。
ご両親との関係を綴った文章にはジーンとくるものがあり、赤字の病院を立て直してきた経緯も整理して書かれていて、すごい方であることが改めて分かりました。
『「がんばれ」については、こんなふうに思うに至った。これは、言う側を守るための言葉なんじゃないか。言われた側に、どうがんばればよいのかという課題を残し、突き放しているにもかかわらず、「がんばれ」と言っておけば、安心してその場を去ることができる。いかにも相手を大事にしているように見えて、実は言う側を守る便利なことば、それが「がんばれ」じゃないか-。』(以上引用です)
私は、「がんばろう○○」という言葉に違和感を感じていたので、なるほどなぁと。
鎌田さんが書かれている「がんばらない」の意味を正しく理解できたか分かりませんが、自分の立ち位置を考えるためにも、定期的に目を通すようにしようと思います。
| 固定リンク
「読書・映画の話」カテゴリの記事
•急成長できなくても大きくなれなくてもいい(2021.02.21)•ドラマ「知ってるワイフ」(韓国版)(2021.02.07)
•ドラマ「知ってるワイフ」(2021.01.31)
•「新型コロナからいのちを守れ!」(西浦博著)(2021.01.09)
•『鍵泥棒のメソッド』と『半沢直樹』(2020.09.20)