客観の中にも偏見?
「お金を知る技術 殖やす技術」(小宮一慶著)
サブタイトルには、「貯蓄から投資」にだまされるな、とあります。
データーを用いて、株や投資信託のことをはじめ、金融のことをとても分かりやすく説明してくれています。個人の価値観にも配慮して書かれていますが、ちょっと残念だったのが住宅の購入に関する部分。
「経済的にも賃貸住宅のほうが得だと考えるのは無理があります」
「住宅は早く買ったほうが、その後の賃料の支払いがなくなるので得なのです」(いずれも本書の表現のまま)
と、原稿の分量が少ない中で断言されていて、あれれ?と感じました。
先日私が「その分の金利が上乗せになっている」と書いた、ある銀行の預金見合いローンについては、その手数料のことには触れられず、「少しずつでも余裕資金を積み立てることのできる人には、すぐれものの金融商品」(本書のまま)と、筆者が使われていることも紹介されています。
筆者はそのデメリットも当然理解されているはずですが、「だまされるな」と言われるからには、やっぱり違った角度からも考えないといけないのでは?ということを感じました。
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