セーフティネット
小泉首相が、国会で格差社会を肯定するような発言をしたことについて、今朝のテレビでもいろいろと議論されていました。でも、「誰もが競争に参加できるようなセーフティネットが必要」と言っている人を見て、私にはワケが分からなくなりました。誰もが競争に参加できるというのは、まさしく自由競争そのものでは?
例えば、会社設立時の最低資本金の制限も取り払われて、手元に資金がなくても会社を作れるようになります。私から見ると、最低限度のハードルも無くなって、力のない人には余計に過酷な状況になると思うのですが、どうなんでしょう。それとも、一回会社を潰しても、また新しい会社を簡単に作れるからいい、という解釈をすべきなんでしょうか・・・。
こないだ弁護士さんが付けて下さったコメントにも、「セーフティネット」という表現がありましたが、とても難しい問題だと思います。「格差社会がダメだ」と言っている間にも、寝る間を惜しんで働いている人もいれば、勉強している人もいます。反対に、毎日飲み歩いている人もいるでしょう。だから、格差社会が問題なのではなく、競争社会を肯定しながら、セーフティネットを共存させる方法を考えていくしかないような気がします。
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