直前に借りたお金
自己破産の債権者から「直前に借りたお金を返して欲しい」との電話。
でも、直前って言っても、受任する3週間も前のことですし、長期間借りたり返したりを繰り返している中での行動ですから、「返せ」と言うのはどうなんでしょう。
債権者は、信用情報を叩けば、他の業者からどれくらいの負債を負っているのか知れるのですし、「この人は危険な状態」と思えば利用停止の措置を取ればいいことです。もちろん、一旦相談に来た人には、「もう絶対に使わないで」と言いますけど、自転車操業状態に陥っている人に「借りるな」と言うのは、無理があります。
相談といえば、司法書士会から、裁判手続相談センターのマニュアルが届きましたが、誰のためのセンターなんだろうと、ちょっと疑問に感じました。昨日届いた倫理事例集には「無料相談の広告は好ましくない」と書かれていますし(趣旨はわかるのですが)、今時弁護士さんでも無料で相談を受けている方がおられる時代です。「お金のない人にも司法サービスを受ける権利がある」とか言っておきながら、結果としてハードルを高くしてしまうのは国民のためになるのでしょうか。
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