仕事の相手
昨日今日の2日間で、6人の依頼者と打ち合わせの時間を取りましたが、それぞれ長引く話ばかり。うち3人は、自己破産の陳述書を仕上げる段階の人でしたから、1人あたり2時間近くを費やしました。じっくりと話を聞いて、書類はいつも丁寧に作っているつもりです。
しかし、最近思うことは、司法書士は「人を相手にする仕事である」ということです。
当たり前かもしれません。でも、「書類」だけを見ていたことはなかったでしょうか。もちろん、一字一句の間違いも許されない仕事です。何度も何度も一つの書類をチェックして申請します。ところが、決まったルートから仕事が入ってきて、お客さんの顔を見ずに登記の申請をしてしまう。大事なのは書類だけ。こんな失礼なことにならないよう、気を付けなければなりません。
私の事務所は、約8割が一見のお客さんです。単純に見える相続登記であっても、遺産分割協議書に印鑑を押すまでには、さまざまな経緯があるはずです。開業当初、「何でウチはこんな変わった仕事ばかり来るんだ?」と考えたことがあります。でも、私に頼んでくれた経緯や、依頼者の性格もみんな違うわけですから、変わっていて当然なのです。いろんな「人」と接することで、たくさんのことを学んでいきたいと思います。
| 固定リンク
「司法書士という仕事」カテゴリの記事
•左側が司法書士の報酬・右側が実費(2020.11.17)•「週休2日」は目標にならない(2020.09.12)
•勉強だけでも仕事だけでもダメ(2020.09.06)
•「分野別 取扱い件数」更新しました(2020.05.04)
•複数の手段を持っておくこと(2020.04.27)
コメント