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2004年10月

2004年10月31日 (日)

「勝ち抜く」こと

昨日は、社会保険労務士の先生と、司法書士の先生と3人で鰻料理を食べに行きました。うなぎの刺身とキモを口にしたのははじめてでしたが、とてもおいしくいただくことができました。

話をしていて改めて気付いたことは、同じ士業でも持っている情報が全く違うということです。社会保険労務士の先生が知っていることを、私達司法書士は知りません。違う分野の専門家ですから、当たり前のことかもしれませんが、自分の顧客により良い情報を提供するためには、うまく手を組んで仕事をしていく必要があると感じました。間違っても、顧客の取り合いや業務範囲の問題で醜い争いをしている場合ではないでしょう。

また、以前に破産係の受付で怒られていた行政書士さんの話を書きましたが、越権行為をして顧客に迷惑を掛けることがないようにするのは当然のことです。

「できる人」と話をしていると、自分のモチベーションも上がります。
後ろ向きの話が多い時代ですので、「生き残る」という表現を使う人が多いですが、「生き残る」ではなく「勝ち抜く」ことができないと意味がないと感じました。目指すのはナンバーワンです。他の司法書士とは違う何かを求めて、自分自身とも戦っていかなければなりません。

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2004年10月29日 (金)

繰上げ返済

任意整理をした依頼者について、ある債権者から支払額の案内が毎月届きます。先月からどうも元金の減り具合がおかしいと気になっていたのですが(返済は本人が直接しています)、今月も残元金が大幅に減っています。どうやら、繰り上げ返済をしているようです。

将来利息が止まっている以上、繰り上げ返済をするメリットは特にありませんし、バラバラの金額を振り込むと、逆に債権者に迷惑が掛かるかもしれません。しかし、依頼当初からしっかりとした気持ちを持った人でしたし、「少しでも早く返済を終わらせたい」とも言っていました。本当に実践できているのだと思うと、手助けできた私もうれしくなります。

繰り上げ返済といえば、住宅ローンです。
私が償還表を見た限りでは、最終弁済期の年齢が83歳というのが最高齢でした。将来の日本がどうなっているのかはわかりませんが、年金収入だけでは到底支払っていけないでしょう。一方、計画的に繰り上げ返済を繰り返している方もおられます。たいてい、奥さんの金銭管理が行き届いている家庭です。「今がよければそれでいい」のか、「今しんどい思いをして後で楽をする」か。20年、30年経った時、生活のレベルには明らかな違いが生じているでしょう。

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2004年10月28日 (木)

一つの法則

毎月のごとく、月末の駆け込み申立を2件。
1件は7月15日に受任通知発送(自己破産)、もう1件は9月8日に受任通知発送(個人再生)の人です。同じように必要書類も伝えて、債権者からも同じように債権調査票が返ってきますが、これだけ準備期間に差が生じてしまいます。もちろん、書類の揃った人から仕上げていきますので、故意に差別をしているわけでもありません。

申立費用を一括で工面してくれる人は、書類もすぐに用意します。
一方、何回催促しても書類を用意しない人は、申立費用を工面できない人か、定職に就いていない人が多いように感じます。「偶然ではないか」と思われるかもしれませんが、他の先生からも同じような話を聞きます。

要は、どれだけ真剣に問題を解決しようとしているかでしょうか。
私の事務所は、原則として「申立費用は一括払い」です。本音のところは、分割でもきちんと支払ってもらえればそれでいいのですが、払えないのをわかっていて受けるわけにはいきません。また、上記のような法則を感じている以上、費用の面でハードルを設けておかないといけないと思っています。もっとも、「分割払いOK」と広告してしまうと、大量の仕事が舞い込んで、大変なことになると思いますが。

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2004年10月27日 (水)

接待の日

今日は、税務署の案内で申し込んでいた記帳指導のために、税理士さんが事務所に来て下さいました。普段は、毎日弥生会計で打ち込んでいますので、特に不自由をすることはありませんが、やはりプロの視点というのは鋭いです。

今年の9月から、スポットで相談した他の税理士さんのアドバイスもあり、経理処理の部分である工夫をしましたが、今回の先生は根拠も説明しながら「自分なら同じ方法を勧めなかったと思う」と言われました。初対面でしたが、そうやって自分の考え方をはっきり示せる先生に出会えると、自然と尊敬の気持ちを持てます。自分で調べればわかる程度の情報だけしか提供してもらえないようでは、対価を支払ってお願いする気持ちになれないでしょうから。それは、我々司法書士もきっと同じように思われていることでしょう。

夜は、事務員を連れて、先月の目標達成分のご褒美として木曽路に行ってきました。事務員への接待の日ですから、私だけジュースで我慢(車の運転のため)です。会席料理としゃぶしゃぶのコース料理を食べて、また明日から頑張ろうという気持ちになります。

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2004年10月26日 (火)

生命保険料について

生命保険に無駄はないでしょうか。
仕事柄、多くの人の家計状況を拝見しますが、収入に見合わない生命保険料を払っている人の多いことが気になります。

最低限の医療保険は必要でしょう。
また、一家の大黒柱として家計を支えている人にとっては、残された家族のためにお金を残してあげることも大切かもしれません。しかし、生活に余裕がなく貯蓄もできない生活の中で、ましてや消費者金融から借金を背負っている中で、果たして高額な生命保険料を払い続ける必要があるでしょうか。

私自身、100万円の生命保険がセットになったがん保険に入っているだけですが、その保険で一通りの病気をカバーできます。月額の保険料は6,079円です。(その分、節税を兼ねて国民年金基金と小規模企業共済に掛金を払っています。)

もし、月額2万円の保険料を30年間払い続けるとすると、総支払額は720万円になります。それなりの金額の生命保険金が下りれば価値があるのかもしれませんが、いつ死ぬかわからない時のために大金をつぎ込むのは、どうももったいないように感じています。歳を取れば考え方も変わるのかもしれませんが、その分のお金を蓄えておいて、いざという時に好きなように使う(もちろん、亡くなった時に周りの人に使ってもらうことも含めて)ほうが、余程賢明ではないでしょうか。

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2004年10月25日 (月)

利息のからくり

最近、債務整理の中で過払いになっている人が目立ちます。
その人の借り方にもよりますが、だいたい7年程度借りたり返したりを繰り返している人については、利息制限法による充当計算で、過払いが生じている可能性があるようです。

今日、ある人の取引履歴を見ていて改めて考えたことですが、30,000円を返済しても元金の充当額が6,877円になっています。残りの23,123円は、消費者金融の利益として吸い上げられているのです。それが、毎月続きます。

例えば、100万円を29%の利息で借りた場合、毎月の利息は約24,000円になります。ということは、真面目に毎月2万円の返済だけを続けていても、一生返し終わらないということです。「カードが使えなくなったら困る」という理由で、債務整理を避けている人も多いような感じがしますが、一生完済できないとしても使い続ける道を選ぶでしょうか。

一般の会社に勤める友達と利息の話をしていると、「そんなの、最初から返せるわけないやん」と言いました。それが真実でしょう。お金が足らずに生活費として借りたのに、翌月からは返済のためのお金が必要になるのですから・・・。そんな冷静な判断を奪うサラ金のコマーシャルを見ていると、例え景気が良くなったとしても、多重債務者の現状は何ら変わらないだろうと感じています。その中で、法的整理のことに気付いてくれる人は、果たしてどれぐらいの割合なのでしょうか。

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2004年10月24日 (日)

予感的中

農地を売買するには、地元の農業委員会の許可が必要です。
昨日は、その申請書類の一つである農業委員さんの確認書をもらうため、三重県上野市まで行ってきました。なにしろ、車で片道1時間半の距離です。慎重にアポを取って行ったものの、本当に会えるだろうかという不安がありました。

現地は、テレビでやっている「田舎に泊まろう」の世界です。早く着きすぎたのでテレビをつけましたが、電波が届いていないのか映りません。「地元車優先」という、よくわからない看板が立っていたりします。家々には門扉がなく、玄関まで近付かないと誰の家かわかりません。何回か間違えて他の家に入りながら1人目のサインは無事にもらえましたが、もう一人の方は留守。嫌な予感的中です。

近くでお通夜をしていましたが、まさか「○○さんはおられますか?」と訪ねて行く事もできず、街灯もない真っ暗の中30分待ちました。しかし、帰ってこられないので、また改めるべきかと悩みながら(紛失されると大変です・・・)、手紙を添えてポストに書類を入れておきました。

堺に帰ってきた頃に、「急用ができたので、ごめんなさい。書類は送ります。」と電話が入り解決しましたが、電話番号を伝えておかなかったのは失敗でした。急用ってホントかなぁとも思いましたが、何事も勉強。次にアポを取る時は気をつけようと思います。

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2004年10月23日 (土)

利益の分配

給料日に向けて給料計算。
一人の事務員の残業手当を、少しだけアップさせました。二人には、「いつも査定されていると思うように」と冗談半分で伝えています。私の気まぐれで給料が変わる(もちろん減らすことはありませんが)というのも迷惑な話かもしれませんが、季節を問わず1年のうちに何度か基本給も変えています。

先月から、お客さんからは見えない場所にあるホワイトボードに、その月の売上金額も書くようにしました。新しい仕事が入ると、どんどんと数字が上がっていきます。私もそうだったように思いますが、雇われる立場からすると、給料が同じなら仕事は暇なほうがいい。残業もしたくない。でも、私は事務員にいい生活をさせてやりたいし、おいしい物も食べさせてあげたいと思っています。そのためには、どうすべきか。

売り上げが上がると、利益も分配される。でも、現預金の内部留保は大切ですので、お金をばらまくことはありません。試行錯誤の最中ですが、構成員全員が経営者的な視点を持てる事務所にしていこうと考えています。

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2004年10月22日 (金)

お金が貯まる人?

昨日と同じ話ですが、今日も「○○さんからの返済がない」という電話が続きます。事情を説明して本人に連絡をしてもらうよう伝えますが、私が催促されているようでどうも嫌な気分です。

同じく個人再生の依頼者ですが、無事に認可決定、確定を経て「さあ返済開始」という日になって、「やっぱり破産します」と言ってきた人がおられました。「お金がない」と言うので、「そんな訳ないでしょう?」と私もきつく言いましたが、直前に返した予納金15万円もどこに消えてしまったのか。どうも、金銭管理ができない人が多いように感じています。

私の影響で、事務員も外貨定期で遊んでいます。
昨日あたりからすごい円高に動いていますので、「今チャンスやで」という話をしたのですが、もうすでに使えるお金をつぎ込んでしまっているのだとか。「郵便局の定期も解約しようか」と悩んでいるようでしたので、「そんな所に預けていても意味ないよ」と私は答えました。お金が貯まる人と、貯まらない人の一番の違いは何なんでしょう。もう少し社会勉強を積んで、その違いを解明してみたいと思っています。

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2004年10月21日 (木)

レターケース

3ヶ月毎に訪れる21日の弁済日。
「○○○○さんの件で」と債権者から電話が掛かってくると、「またか・・・」と事務所中が重い空気に包まれます。私がはじめて個人再生の申立書類を作った依頼者で、いろいろと思い出も多いのですが、度々弁済金の支払いを怠ります。最初に滞ったのは、私に対する申立費用の分割金でした。やっと払ったと思ったら、今度は住宅ローンの支払いを滞納。その次は、再生計画の中での弁済金です。私が電話をしても出ない。非通知で掛けると拒否される。もうお手上げです。

当時は、裁判所の書記官も、司法書士が関与する再生事件にどう対処していいのか、とまどっていました。私も、誰も教えてくれる人がいない中、「書式を欲しいのですが・・・」と相談に行った時、「弁護士会と協議して作ってるから」といって相手にしてもらえませんでした。結構ショックでした。でも、いつしか堺支部から専用のレターケースを持たせてもらえるようになりました。今のところ司法書士の中では私一人です。
「なんで司法書士が?」という冷たい目に負けないでよかった、と思います。

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2004年10月20日 (水)

裁判所ってこんな所?

大型台風通過中。
さすがに今日は電話も少なく、デスクワークがはかどりました。外は嵐のようですが、鉄筋の建物の中にいると、ただ単に雨が降っているようにしか感じないのが不思議です。

午前中は、貸金返還訴訟の第1回口頭弁論でした。
被告からは、原告の言い分を100%認める答弁書が出ていましたので、後は和解の条件だけが問題になると思っていました。しかし、裁判官(定年間近なお年だと思います)は、まるではじめて訴状に目を通すかのように、慌しく書類をめくりながら的外れな質問を繰り返します。私人間の約束で、たまたま利息制限法に違反する利率の契約になっていましたので、きちんと引き直し計算をして訴状を作りましたが、「契約が有効かどうかは裁判所が判断します」と言われた時は驚きました。被告が言ったのならともかく、被告はお金を返すと答弁しているのに・・・。

きっと、サラ金関係の訴訟が多すぎて、業としてした貸付でない場合の出資法の制限利率が109.5%であることを忘れておられるのだと思います。また、どれだけ偉い方なのかはわかりませんが、原告本人のことを「あんた」と呼ぶことも失礼な話でしょう。はじめて裁判所に来たであろう当事者本人に、「裁判所ってこんな所?」と思われたら残念です。

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2004年10月19日 (火)

気分転換に

今日は、一家3人の自己破産を申し立て。
昨日も書いたことですが、自分の借金返済のために家族を巻き込むというのは、本当にいけないことです。夫婦なら状況によって仕方がない部分もあるのかもしれませんが、親の借金のために成人したばかりの子供が、子供の借金のために年老いた親御さんが破産するのは、あってはならないことだと思います。

ただ、「嫁さんのカードを使って買い物をして、嫁さんの名前のサインをしておけば、何も言われませんよ」と、変な知識を授けてくれた方もおられます。また、「嫁さんが勝手に作ったカードなので、僕は知りませんでした」と言う話もよく聞きます。カードを使わせるほう(カード会社とその加盟店)がいい加減なのは、もっと問題なのかもしれません。

午後は、近くのお客さんの会社に寄った後、東大阪の中央図書館にこもって判例調べです。予め目星を付けておいた、判例タイムズ、判例時報に加えて、金融法務事情や金融・商事判例の必要部分のコピーをもらって帰ります。手間は掛かりますが、バックナンバーを収録したDVDを買うのもコスト的に見合いませんので、個人事務所である限り仕方ないのかなぁと思います。ただ、事務所を事務員に任せて、平日にのんびり調べ物ができる時間が持てるのも、ちょっとした気分転換になっていいかもしれません。

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2004年10月18日 (月)

司法の過疎について

時々、遠方からご相談をいただきます。
今日も、和歌山県在住の方から債務整理の相談申し込みの電話をいただきましたが、債務額が900万円と聞いて、自己破産か個人再生でしか解決できないであろうということが予想されました。法律は同じはずなのですが、裁判所によって取り扱いが違う面があります。また司法書士が申し立てる個人再生事件については、再生委員を選任する裁判所もあります。移動の交通費のことを考えましても、結局、依頼者にご迷惑を掛けることになると思いましたので、丁重にお断りしました。

ご本人さんは、「近くの司法書士をどう探していいかわからない」と言われていました。
先日、別件で司法書士会の紹介で近くの先生に相談に行ってもらったところ、「これは、親族か友達から借りて返すしかない」と言われたと聞きまして、とんでもないことを言う先生もおられるんだなぁと驚きました。司法に関する過疎状態の解消には、もっと司法書士が手を差し伸べないといけないと思います。

ちなみに、借金が返せないからといって、周りの人に借りて返済するのは、絶対にダメです。業者が扱う「おまとめローン」も同じです。一括で返してくれるお客さんは、金融業者にとって一番安心な顧客ですから、結局また「借りて下さい」と言ってきます。気付いた時には、借金が倍にふくらんでいるという最悪の結果を迎えます。

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2004年10月16日 (土)

耳鼻科での経験

先週の日曜日からノドの痛みと鼻炎。今週も不調続きでした。
風邪を引いたのだろうと思いつつ、内科に行くほどではないので耳鼻科に行きました。すると、鼻の中を見た瞬間「アレルギーかな?」とつぶやいた先生が、私の腕に針で引っかき傷をつけて、その上に「ダニ」「杉」「ハウスダスト」と順番に反応液を落としていきます。すると、「ダニ」の部分に明らかな反応が・・・。

最近は、寝る時しか入らない自分の部屋と、ガソリンスタンドでしか掃除しない車。
思い当たることがあった私は、自己管理の甘さにとても恥ずかしい気持ちになりましたが、「これがプロの仕事だ」と思いました。薬を渡して上辺だけの治療をするのではなく、その原因を突き止める。しかも、患者自身が納得できる形で結果を示す。待合室にいる患者さんの人数を見ても、きっと信頼できる医師なんでしょう。

しかし、「ダニが原因」という結果をもらっても、それを生かすかどうかは私次第です。
お医者さんは「部屋を掃除しなさい」とか、「布団を買い替えなさい」なんて言いません。改善方法は自分で考える。そうでなければ、困るのは結局私自身なのですから。

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2004年10月15日 (金)

飛び込みのセールス

決して広くはない事務所。しかし、今日は3人もお客さんがいる時に、飛び込みのセールスがやってきました。一瞬、セールスの人もひるみましたが、すぐに「来客中失礼します。わたくし・・・・」とマニュアル通りの言葉を発しはじめました。よく来るコピー機の営業ではないようでしたし、何を売りに来たのかは聞き取れませんでしたが、どう考えても契約を取れるような状況だとは思えません。

組織が支出する固定費の中で、一番大きなお金がおそらく人件費です。
どれだけ儲かっている会社なのかわかりませんが、若い人一人をあてもなく歩きまわらすのは、あまりにももったいない。また、ダメだと思えば、「また改めます」とすぐに帰る機転くらい利かせてもいいようなものでしょう。ひと通りしゃべった後、「忙しいので」の一言で名刺すら残さずに帰るのですから、完全な無駄足です。

ポイントは、いかにすればお客さん側から「頼みます」と言ってもらえるか。
それを考えると、飛び込みの営業は無駄が多すぎてやってられません。

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2004年10月14日 (木)

破産回避の代償

今日は、相続登記の申請。3連件です。
相続人の一人がタイ在住ということでサイン証明も提出。古い建物で、評価証明書の床面積と登記簿上の床面積が全く違うため、登録免許税の計算にも悩みました。一字の間違いだけで取り返しのつかないことになりますので、当たり前のことですが登記の仕事は神経を使います。

別件では、自己破産の準備中だった人が、査定書を頼みに不動産屋さんに相談に行ってもらったところ、思わぬ高値で買い取ってもらえることに。2週間で売買の話がまとまり、慌しく引越し。任意整理に変更して、今日債権者にきれいに弁済です。

自己破産は回避できましたが、長年苦労をして住宅ローンを払い終えていた家です。高利の業者に手を出してしまった結果とはいえ、あっけなく失ってしまいました。定年を過ぎた年齢からまた借家暮らしというのも残念でなりません。取り返しがつかなくなる前に、早目に相談をしてもらえてたら・・・といつも思います。

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2004年10月13日 (水)

周りが悪い?

設立費用を支払わない会社に、「訴訟をしますよ」と言ってみました。
すると、社長は「おれは8月から休みなく働いている。給料も3ヶ月出ていない。」と怒鳴り始めました。あげくの果てには、「おれは忙しい。こんな電話をしている暇はない。」。まさに逆ギレというやつです。予想どおりでした。

お金というものはおそろしいです。借金は人間を変えてしまいます。
手足に重りをつけられて水の中でもがいていても、どうやって陸にたどりつけるでしょうか。周りの人が、重りのはずし方(経営方法・借金の整理方法)を教えてあげようとしても、聞く耳を持たない。ましてや、自分で勉強するつもりもない。さらに困るのは、もがき苦しむ中で、周りの人に傷を付けていくことです。また、傷を付けていくことを何とも思っていない。自分はこれだけ頑張っているんだから、うまくいかないのは周りが悪いと理屈をこねる。

でも、人にやさしくできなくて、どうやって自分が幸せになれるでしょうか。
失敗したと気付いたなら、他人の悪口を言う前にやり直しをすればいいのです。失敗をごまかそうとするから、余計に信用を失う。会社がうまくいかないのは、すべて経営者の責任なのですから。従業員や家族、友達、取引先の人。私自身、多くの人に応援されてはじめて自分が存在できることを、決して忘れてはならないと思っています。

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2004年10月12日 (火)

「勉強させてもらう」の意味

「司法書士になりたいので、補助者として働きながら勉強をしたい」というメールをもらいました。少し前に私の事務所も求人を出しましたので、同じような方が多かったことが気にかかりました。ほとんどの人がこれから受験勉強をはじめようとしている方で、「勉強させてもらいたい」と書かれていました。

私が思うには、「司法書士になる」ことと、「司法書士事務所で働く」ことは、全く違うことです。私自身は、受験時代の2年間は居酒屋で仕込みのアルバイトをして、合格発表の1ヶ月前に就職しました。全く関係のない仕事をすることで、うまくストレスを発散させることができたと思います。「2年でダメなら司法書士事務所に就職する」と決めていましたが、合格するのが第一の目的でしたから、一番の近道をしたと思います。もちろん、補助者をしながら合格する人もおられますが、ほんの一握りの優秀な人にしかできない話です。

自分自身もそうだったことに今頃気付きましたが、何も知らない段階で「勉強させてもらおう」という姿勢は、大変失礼なことをしていたと思います。授業料を払って働かせてもらうのではなく、労働の対価として給料をもらうわけですから・・・。これから資格を目指す人には、「司法書士になりたい」ではなく「司法書士になる」と決めて、今何をすべきかを考えて欲しいと思います。

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2004年10月10日 (日)

オンとオフ

今朝、テレビをつけると離島で働く医師の話をしていました。島で唯一の先生ですので、子供と海で遊んでいても携帯電話を気にしなければなりません。支えているのは、使命感でしょうか。私には、到底マネのできないことだと思いました。

私も開業時は、名刺に携帯電話の番号を入れていました。事務所の電話も、留守の時は携帯に転送されるようにして、寝ている時間以外は電話を取れるようにしていました。今にして思うと、ビジネスチャンスを逃すまいという一心だったかもしれません。しかし、当然のことながら、土日や深夜でもお構いなしに電話は鳴ります。「プライベートを邪魔されてまで仕事をする必要もない」と割り切れた1年後には、顧問契約をしてくれるお客さん以外には携帯電話の番号を教えないようにしました。転送電話も解約です。

今日は、妹を連れてリーガロイヤルホテルのバイキングに。
バイキングといえども、出ている料理はコース料理と遜色のないレベルです。昼ごはんで5000円(2人分)は高いかもしれませんが、オンとオフの切り替えがなければ仕事を頑張ることはできません。こうして、私の小遣いの8割以上は食事代へと消えていきます・・・。

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2004年10月 9日 (土)

ブログについて

プログをはじめて1ヶ月が経過しました。
「何か他のサイトにはないものを」と考え続けている中で、ちょうどライブドアが脚光を浴び始めました。堀江社長の本の中でブログのことを知り、面白そうなので試してみようと思ったのがきっかけです。

適当に思いついたことを書いているだけですが、ブックマークに入れて毎日読んで下さっている方もおられ、ありがたく思っています。HP本体への一日のアクセス数も(一日に何回も見て下さる方を除外しても)、一時と比べると3倍程に増えました。たまたま訪れてくれたであろう依頼者側の人に読んでもらいやすい内容にしようと心掛けていますが、守秘義務がありますので、あまり詳しく公開できないのが残念なところです。それでも、似たような事例に自分の問題を当てはめてもらえたり、司法書士の考え方をわかってもらえれば、少しでも敷居の高さを取り除けるのではないかと思っています。

先日、事務員が取った電話に「先生は恐い人ですか?」という、問い合わせがあったようです。笑い話かもしれませんが、一般の顧客の心理として当然の不安かもしれないと思いました。「恐くないですよ」という事務員の答えに、アポを取ったにもかかわらず、結局その人は相談に来られませんでした。

後々自分の財産として残せそうな気もします。いつか本を書いてみたいという夢もあります。ある日突然辞めてしまうかもしれませんが、このブログは続けられる範囲で書き綴っていきたいと考えています。

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2004年10月 8日 (金)

お金が足らない本当の理由

任意整理を受任中の依頼者から、心温まる手紙をいただきました。
「先生にお願いしたときは、現実から逃げたかっただけかもしれません。しかし、先生の真摯な考えに、自分も変わっていかなければならないと決意しました。必ず立て直します。」と。

債務整理をする人に「最初なぜお金を借りましたか?」と質問しますと、たいてい「生活費」という返事が返ってきます。もちろん、本当に苦労をしてきた方もおられますが、第三者から見ますと、明らかな浪費である人でも同じ答えです。

収入が20万円しかないのに、30万円の収入が必要な生活をしようとする。
ローンが通りさえすればいいと、最初から無理して不動産を購入する。
収入に見合わない生活を望んでいるわけですから、お金が足らなくなるのは当然のことです。返済がなくなったのに、「自己破産をしたら、生活が苦しくなりました」と真顔で言われたこともあります。借りたお金で贅沢な生活をしていた証拠でしょう。

「立て直す」と口で言うのは簡単ですが、借金を整理することが「立て直す」ことではありません。説教できるような身分ではありませんが、同じ失敗を繰り返さないよう、お金が足らなくなった本当の理由について考えて欲しいと思っています。

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お客さんの心

昨夜は、事務員を連れて先輩の先生と食事に。
自分の先生とは違う考え方を聞いて、何かを勉強してもらえたらと思ったのですが、どうだったでしょうか。特に、我々のような資格業をしていると、「自分のやり方が一番だ」と思っている人が多いかもしれませんが、そう考えてしまうと進歩がありません。最低限のプライドを持つことは必要かもしれませんが、人から聞いた話を吸収して、自分からどんどんと変わっていかなければならないと考えています。私自身、大変有意義な時間を過ごさせてもらいました。

食事の後は、同じ建物のバーに。ガラス張りの個室をお借りできたので、不思議な空間に迷い込んだ感じがしました。少し贅沢な気分でした。しかも、店の社長さんのはからいで、飲み代もサービスに。お金のことではなく、その心遣いに感激です。

自分のお客さんに対して、このような気持ちにさせてあげられるだろうか。
そう考えると、また一つ課題ができたような気がします。

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2004年10月 6日 (水)

選ばれる司法書士

今日は、新規の相談が4件。合計4時間以上を面談に費やしましたので、相当なパワーを使いました。債務整理以外の相談でも、お金のことがからんだ問題ばかりですので、依頼者の悩みは深刻です。

ところで、今日の依頼者は、慎重な姿勢でいろいろと私に質問をした上で、正式な依頼をしてくれました。やはり、悪いことをしている司法書士や弁護士のニュースが出回っているからでしょうか。「悪い司法書士かどうか、どうやって見分けたらいいかわからない」と。また、「どうして事務所によって、費用が全然違うのですか?そのことで何か違いがあるのですか?」とも。私が依頼者の立場であれば、きっと同じ事を思うでしょう。

私は、少し前に、ホームページの中で「当事務所の方針」というページを作りました。
無茶なことを言う依頼者がおられたり、費用を支払わない方がおられたり、忙しいだけで依頼者に振り回され続けていましたので、仕事量を制限してみようという試みでした。少しきついことも書いていますので、問い合わせは減るだろうと思っていたのですが、意外なことに仕事は増えました。また、言葉は悪いですが、いい加減な依頼者は来なくなりました。私が仕事を選びたいのと同じように、依頼者も司法書士を選んでいるんだということがよくわかりました。

「私は、悪いことはしませんよ」と、いくら言葉で言っても依頼者の不安は消えないでしょう。信用を築くのは大変ですが、崩れるのは一瞬のことです。「選ばれる司法書士」となれるように、常に緊張感を持って、仕事に取り組んでいきたいと考えています。

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2004年10月 5日 (火)

多重債務者1000万人時代

なにわ金融道を書いた青木雄二さんの本(「カネに勝て!」南風社発行)に、「多重債務者1000万人時代がやってくる」と書かれていました。ありえる話です。また、「景気が回復することはない。万が一景気が回復しても、富が均等に分配されることはない。大半が貧乏人のまま捨て置かれる。」とも。おそらく事実だと思います。

「不景気だから」と簡単に口にする人が多いですが、「今の時代が普通」なんだと考えたらどうでしょう。景気を言い訳にすることができなくなります。めまぐるしく移り変わる世の中で、景気が良くても悪くても、10年前、20年前の考え方が通用するはずもありません。

今、何をすべきか。収入を増やして、支出を削るにはどうすればいいのか。より良い暮らしをするためには・・・。それを考えるのは司法書士の仕事ではないでしょうが、私達は幸いにも多くの方に色々なアドバイスをさせてもらえる環境にあります。よりよい情報を提供できるよう、たくさんのことを勉強していかなければなりません。景気のことぼやいている暇がないのは、当然のことでしょう。

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2004年10月 4日 (月)

たくさんの広告主

今日は、久しぶりにアポなしの日。朝は、『こんなのいつ以来だろうか』と思って予定表を見ていたのですが(私の事務所では3ヶ月分の予定表が壁に貼り付いています)、結局9時を少し過ぎると電話が鳴り続け、来客も4件。相談の予約も3件入りました。

最近は、週1人以上のペースで紹介のお客さんが来てくれ、本当にありがたい状態です。相談だけで終わることもあり、「お金にならない話ですいません」と後で紹介者から電話が入りますが、長い間連絡を取っていない人からそういってお礼の電話をもらえるだけで、とてもうれしく思います。

「個人の仕事は継続性がないからしない」と言い切った先生もおられましたが、大きな間違いですね。私の事務所が提供できたサービスに満足してもらえたなら、今度はその人が広告主になって私のことを宣伝してくれます。小さな仕事にでも誠意を持って対応することは、広告宣伝費のかからない、最高の営業方法ではないでしょうか。

夕方、昨日に免責決定書を郵送していた人から、「届きました」と電話がありました。社交辞令であったとしても、「また何かあったらお願いします」と言ってもらえることが、司法書士として一番の幸せです。

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2004年10月 2日 (土)

恐ろしいワナ

改印届けをしようと、都市銀行の窓口に行った時の話です。
言われた書類に必要事項を記入し、印鑑を押した後、「では、こちらにも」と別の用紙を渡されました。よく見ると、カードローンの申込書です。「カードローンはいりませんよ」と断りましたが、行員さんは、「どうしてですか?便利ですよ。」と、申し込みをしないほうがおかしいという態度を示しました。恐ろしいやり方です。ちょっとでもお金に困っていたり、断ることのできない性格の人は、おそらく引っかかってしまうと思います。

カードを作ればビデオのレンタル料金も10%引。スーツ代も5%引。カードで払わなくても、カードを見せるだけで割引します。ポイントがたまります・・・。カード会社も商売ですから、あの手この手を使って会員集めをします。ある意味正しい企業努力ですから、これからもさらなる顧客集めの方法を考え続けるでしょう。

私自身、インターネット関係の支払い以外は何でも(不動産はまだですが)現金払い。カードは使いませんし、借金もありません。お金持ちの人がすべてカードで支払いをするというのはよくある話ですし、「借金も財産」「収入があるなら、借りてでも消費につぎ込め」という考え方もあるようですが、支払いのことを考える必要がなければ、何よりも気持ちにゆとりを持てます。

カード会社のワナにはまらないよう、賢い消費者になりましょう。

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2004年10月 1日 (金)

「ありがとう」の言葉

久しぶりの建設業の仕事。
変更届けですので、簡単な内容のはずですが、書式も変わっていたりして、異常な時間を費やしてしまいました。

開業時は、行政書士の仕事も並行してやっていこうと思っていましたが、法改正があったり、役所内での取扱いがどんどん変わっていきますので、兼業にも限界を感じました。「何でもできます」という売り込み方をすると、結局は「何もできない人」になるということもわかりましたので、いつの間にか100%に近い時間を司法書士として過ごすようになりました。

附随する仕事は引き受けますが、そうでない仕事は、専門でされている先生にお任せするほうが安心。業務範囲を超えて何でもしようとする行政書士さんもおられますが、プロとしてあるべき姿なのかなぁと思います。少し前に大阪地裁の破産係の受付で、「何であんたがここんいるんだ!」と、書記官から思いっきり怒鳴られていた行政書士さんがおりましたが、一緒に来ていた本人さんは、本当にかわいそうに感じました。

手間が掛かりましたが、今日はお客さんの「ありがとう」という笑顔に救われました。「お金を払うからやってくれて当然」「お金をもらうからやってあげて当然」という関係ではなく、お互いに思いやりの気持ちを持てる関係でありたいと思います。

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